2016年作品、サイモン・アバウド監督、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ主演。
公演に女の子の赤ん坊が捨てられていた。 でもそこに住んでいたカモが寄り添い、彼女は温かく保たれていた。 通りかかった変わり者の老人が彼女を見つけ連れて行く。
ベラ・ブラウン（ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ）は、生後間もなく公園に捨てられていたトラウマから、予測不能な自然の営み、特に植物を恐れるようになっていた。 大人になった今は、絵本作家を夢見ながら図書館に勤めている。
ベラは何にでも秩序を求める風変わりな性格で、自分が決めたルールを正確に守りながら暮らしていた。 しかし植物を毛嫌いするため、借りているアパートの庭は手入れすることができず、荒れ放題になっていたのだった。
ある日うっかり庭に出てしまった彼女は、気を失ってしまった。 気が付くとそこは隣人の家で、偏屈な老人アルフィー（トム・ウィルキンソン）と、彼の主治医のミリー（アイリーン・デイヴィーズ）と、彼の食事の世話をしているヴァーノン（アンドリュー・スコット）がいた。 しかしアルフィーは、口煩くヴァーノンをこき使っていた。 しかし理不尽なことを言われても、じっと我慢をするヴァ―ノンだった。
見かねたベラは、そこをうまくとりなしてあげるのだが、ヴァ―ノンはそれが嬉しかったのか、ベラに食事を作りに来てくれた。 彼は妻を亡くし、男手ひとつで二人の娘を育てているのだった。
しかしそんな光景を見て怒ったアルフィーは、彼を解雇してしまう。 売り言葉に買い言葉だったベラは、「だったら私が彼を雇う」 と言い切ってしまう。 しかし冷静なヴァ―ノンは、不当解雇なんで半年の給料は保証されると、彼女に耳打ちするのだが。
ベラの図書館には、口うるさい先輩館員ブランブル（アナ・チャンセラー）がいた。 規律に煩い彼女は、すぐ遅刻してしまうベラにも厳しい。 もちろん図書館内は一切私語は禁止、飲食禁止なのだが、そんなところにそんなことは一切無頓着な変わった青年・発明家ビリー（ジェレミー・アーヴァイン）が現れる。 何か彼に惹かれたベラだった。
そんなある日、ベラの家にアパートの管理人・オブライエン（ポール・ハンター）が現れる。 ここを借りる契約の中に、現状を損なわないことがうたわれており、庭の荒廃は契約違反だと言ってきた。 即刻契約解除だと脅されるが、ヴァ―ノンがそれは事前通告違反だと言ってなんとかとりなしてくれるが、だったら期限を決められ、庭の手入れをしなければならなくなってしまう。
大嫌いな植物を何とかしなければならない。 頼りのヴァ―ノンは花粉症で触ることができない。 そこからベラの庭との格闘が始まるのだった・・・
これは有楽町でかかっていたのを見逃しましたが、ギンレイでやってくれました。
監督はサイモン・アバウド、監督としては長編２作目、日本初公開ですね。 彼の義父がポール・マッカートニーです（＾＾）
主演はジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、「ニューヨーク 冬物語」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14444462.html でヒロイン役をしていましたね。 そしてヴァ―ノン役でアンドリュー・スコット、彼といえば 「ＳＨＥＲＬＯＣＫ（シャーロック）」シリーズ https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=SHERLOCK%A1%CA%A5%B7%A5%E3%A1%BC%A5%ED%A5%C3%A5%AF%A1%CB&sk=0 のモリアーティですよね（＾＾）
そして陰険な隣人役にトム・ウィルキンソン、「スノーデン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14720000.html 「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14392597.html にも出演していましたね。
物語は、不幸な生い立ちから、懸命に生きてここまで来た女性ベラのお話。 しかし彼女はちょっと偏った性格になってしまったんですね。 作家を目指しているんで、図書館はバイトのような感覚、どうやら彼女には普通のお勤めは向いていないようです。 だから同じ匂いのする発明家の青年に惹かれるんでしょうね。
さて苦手な庭いじりをしなくてはならなくなったベラ、そこで頼りにしたのはなんとあの男でした。
これは最後にホッコりするお話、良い作品をまたも掛けてくれたギンレイでした（G）
