anttiorbの映画、映像の世界

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たまこラブストーリー

2014年作品、山田尚子監督、声の出演:洲崎綾、金子有希、田丸篤志

高校3年生の春。 うさぎ山商店街にある餅屋 “たまや” の娘、北白川たまこ(声:洲崎綾)の頭の中は、進級しても相変わらずお餅のことばかり。 そこに牧野かんな(長妻樹里)がやってきた。 思い出を作るために大会に出たいと提案してきたのだった。 かんなの熱い思いに常盤みどり(金子有希)も許可をした。
大路もち蔵(田丸篤志)は進路で悩んでいた。 東京の大学に行くという事はもう決めていたのだが。 学校の帰り道の夕暮れ、仲良し4人組の中では進路が話題になっていた。 かんなやみどりもそれぞれ進路について考えていた。 みんな不安を抱えながらも将来のことをちゃんと考えている様子。 たまこは何気なく “将来は家業を継ぐ” と答える。
たまこは部活帰り商店街の喫茶店でコーヒーを飲んだ。 もち蔵は進路のことをたまこにまだ伝えていなかった。 東京行きを伝えるため、向かいの家のたまこの部屋に窓から糸電話を投げた。 彼女がしっかりキャッチしたらたまこに東京行と、想いの内を言おう、だがキャッチしたのは妹のあんこだった。 言うタイミングがなかなか無かった。
もち蔵は学校でみどりにあった。 みどりはもち蔵に、いつもたまこの事を見てる、だけど見てるだけ・・・と言った。 もち蔵はみどりに東京行きの事を話した。 そして勢いで今日たまこに言うとみどりに言ってしまう。 そこにたまこが現れる。 今日部活後に話す約束をした。
もち蔵は映画研究会に所属している。 そして同じ研究会の仲間の犬山(山下大輝)と桃太郎(野坂尚也)は彼の思いと、今日告白することを感づく。 そして彼らなりに応援をしてくれるのだった。
川で何気ない話になってしまいなかなか切り出せないもち蔵、でも彼女が落ちそうになった時咄嗟に手を掴んだ瞬間彼は話を切り出せた。 そしてもち蔵は東京行きを話し好きだと告白した。 驚き川に落ちるたまこ。 そして放心状態でその場を去ってしまうのだった。
その日から彼女は頭の中はもち蔵でいっぱいでたまこは部活にも集中できくなってしまう。 ギクシャクし始めた二人、そして時間はどんどん過ぎていくのだった…

前作の 「たまこまーけっと」 を見てからにしようかと思いましたが、これだけでもしっかり見れることをお聞きしたので鑑賞して観ました。 冒頭の南の島のシーンが全く分からず(^^)、あとで調べてみると、これが前作の名残り? であることが後でわかりますが、逆に観なくて正解か? 頭が切り換えられなくなりそうな気配がしましたが(^^)
監督は山田尚子、昨年の秀作のアニメの1本、「映画 聲の形」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14436450.html  では、テレビシリーズがない作品で初監督をしましたね。 今作はテレビシリーズの続編、しかし恋愛決着編という事なんですね。
主人公のたまこ役は洲崎綾、「亜人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=%B0%A1%BF% では、主人公圭の妹役の永井慧理子の声をしていましたね。
そしてもち蔵役の田丸篤志、アニメ版 「僕だけがいない街」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14022947.html では杉田広美役をしていましたね。 重要な大人役でしたね。
さて物語は高校3年生となり、人生の大きな分岐点となったたまこ、もち蔵たちをはじめとする高校生たちの心情風景ですね。 東京に行って本格的に映像の勉強をしたいもち蔵、しかしそれは今まで当たり前のように近くにいたたまこに対するちょっとした、そして大きな変化の出来事でした。
もち蔵は、どうやら自分の心にしっかり向き合い、あとは告白するタイミングだけになっているんですね。 でも逆にたまこは、家業を継ぐだろうという漠然とした展望しかありません。 でもそれはたまこにとっては、漠然とする反面、当たり前の選択なんですよね。
若くして亡くなった母への思い、そして父や祖父への思いが詰まった中で、彼女はそれ以外を考える事さえしない、しかしそんなたまこが今まで休まなかった店の手伝いが手につかなくなる事件、それがもち蔵からの告白でした。
単体作品として、これはなかなかいい恋愛作品、そして可愛い作品ですね。 今の時代、糸電話? なんて言うなかれ、それが最後にしっかり生かされた設定になっていました。

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自分の進路を決めたもち蔵

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一方のたまこは家業を継ぐと漠然と思っていた

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糸電話で想いを伝えようとするが叶わず

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そしてとうとう川原で

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まさかの告白を受けるたまこ

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