anttiorbの映画、映像の世界

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ版)

2017年作品、武内宣之監督、声の出演:広瀬すず菅田将暉

夏休み、とある海辺の町。 その日なずな(広瀬すず)は、母親(松たか子)から手紙を持たされ、先生に渡すよう言われるのだった。 彼女は暗い表情になる。 一人、海を見ているなずな、その時彼女は光る小さな球体を見つけるのだった。
今日は夏休みの登校日、島田典道(菅田将暉)は、花火大会を前に登校日があるなんて面倒だと思っていた。 安曇祐介(宮野真守)と二人で、プール掃除をすることになり、まあこんな暑い日の特権で、二人は海パンでやってきた。 しかしそこに、なずなの姿があった。 水泳部のなずなだから、部活なのか? と聞いてもただ彼女はヘリで寝ているだけだった。
典道と、祐介は競争をしようという事になる。 勝った方が言う事を聞くという賭けを聞いていたなずなも乗ってきた。 3人で競争をすることになるのだが、水泳部のなずなには勝てない二人、典道はターンするときになずなと目が合い、動揺して足をぶつけてしまいビリになってしまう。
祐介が勝ち、なずなは今日の花火大会に一緒に行こうと誘う。 二人ともなずなのことが好きで、特に祐介は積極的に行こうと思っていた矢先だったので、信じられないくらい嬉しかった。 しかし遅れてゴールした典道はそのことを知らなかった。
教室に戻ると、「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか? 平べったいのか?」 で盛り上がる少年たちがいた。 その答えを求め、町の灯台から花火を見ようと計画していた。
職員室で、担任の三浦先生(花澤香菜)が彼女の手紙を受け取り、母親の再婚が決まり、転校することになった件を同僚の光石先生(櫻井孝宏)と話していた。 彼女はクラスのメンバーに別れを言う事ができずに行ってしまう事になる。
浴衣を着て、なずなは祐介の家の病院に行くが、祐介はなずなとの約束よりも花火の件を優先にしてしまう。 そこに足の傷を見てもらおうと、典道がやってくる。 なずなに祐介が来ないことを言うと、なずなは典道を誘い、「かけおち」 して町から逃げ出そうとする。
しかし、典道の目の前で、抵抗しながらも母親に連れ戻されてしまうなずな。 それを見ているだけで助けられない典道。
「もしも、あのとき俺が……」 そんなもどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつけると、いつのまにか、なずなが連れ戻される前まで時間が巻き戻っていた 。
不思議な玉のおかげなのか?…

実写版 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15080510.html から22年目にアニメーション作品となりました。 総監督に新房昭之、監督・絵コンテ・キーレイアウト・美術設定で竹内宣之というスタッフで、岩井俊二氏はあくまでも原作者で、脚本は大根仁という事ですね。
作画監督の多い竹内宣之氏は、今作では監督としてクレジットされています。
実写版をついこの前に見て、このアニメーション版を見たんで、基本的なストーリーは頭に入っていました。 あとはどう膨らませているのか? そしてアニメーションでしか描けない部分はどこなのか? という視点で見ることになりますね。
広瀬すず菅田将暉松たか子といった役者さんを核にした中でのアニメ化、このあたりも制作サイドの気合?を感じるところですが。
私はこれはやはり、以前に実写版を見てからこそのアニメ版だと思いました。 時代的にも、テレビのドラマ枠として収まりきらなかった題材、奥菜恵の強烈な個性で引っ張った感じのドラマ版と違い、タイムリープを前面に打ち出した、その映像化をどうするかという事がこの作品の肝であり、そしてそこを踏まえての決着の部分はやはり実写では難しい表現をアニメでしたという事なんでしょうね。
確かに実写ではそのメリハリをつけるまでには至らなかった。 だからこそのアニメーション版であるとともに、これだけで見ると、ちょっと物足りなさが残るお話にも感じましたが。

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ひとり海岸にたたずむなずな

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登校日にプール掃除

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なずなは勝った方を花火に誘う

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一旦は祐介が勝ったのだが

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時間が戻り、典道がなずなと

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