2016年作品、ロベルト・シュヴェンケ監督、シャイリーン・ウッドリー主演。
近未来。 人類が【無欲】【平和】【高潔】【勇敢】【博学】の5つの派閥に分類・管理される社会体制は、大規模なクーデターによって崩壊、新たな支配者たちが勢力を拡大していた。
アマンダ・リッター（ジャネット・マクティア）のビデオ映像に衝撃を受けたシカゴ市民たちは壁に向かって殺到したが、イブリン（ナオミ・ワッツ）指揮下の兵士たちによってシカゴ周辺は封鎖され、誰一人として壁の外に出ることができなかった。
「博学」 のジェニーン（ケイト・ウィンスレット）の画策した陰謀もトリス（シャイリーン・ウッドリー）やフォー（テオ・ジェームズ）の活躍もあって阻止され、フォーの母親、イブリンが率いる無派閥の一派や高潔派閥がシカゴを支配するようになった。
イブリンは 「高潔」 に所属するジャック・カン（ダニエル・デイ・キム）に 「博学」 と「勇敢」 の反乱分子を裁くように命じる。 その裁判の中で死刑判決を受けた者も相当数出て、実際に死刑が観衆の怒号の中実行されていった。 イブリンとジョアンナはトリスとフォーに新しい共同体で指導的地位に就くよう圧力をかけたが、2人は屈しなかった。
シカゴ市内の情勢が悪化していく様子を目の当たりにしたトリスは、これでは今までの派閥の対立が形を変え、また行われてしまう危機感を感じ、兄のケイレブ（アンセル・エルゴート）を死刑執行から救うことを計画、フォー、クリスティーナ（ゾーイ・クラヴィッツ）、トーリ（マギー・Ｑ）、とともにシカゴから脱出する計画を立てるのだった。
塀の外に出た5人に、必要に追ってくるエドガーたち。 万事休すかと思われたその時、謎の武装集団がトリス一行を救出した。 マシュー（ビル・スカルスガルド）率いる一行は遺伝子繁栄推進局と名乗り、5人はすでに5人のことを熟知していて、その中でもトリスは特別に熱く歓迎されるのだった。
そして塀の外の世界、推進局の説明を受ける5人だったが…
塀に囲まれたシカゴ、その謎がある程度解き明かされる3作目ですね。
1作目 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11880662.html は、世界で唯一生き残ったこの世界に5つの派閥があるというお話でしたが、そこでの内乱に発展していくと言う展開でした。 そして2作目の 「～ＮＥＯ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13561095.html では、そこで博学の野望を阻止して、“ダイバージェント” の象徴となったトリスが、この世界の謎に近づいて行くお話でしたね。
監督はロベルト・シュヴェンケ、前作の監督で、「RED/レッド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9208074.html は面白かったですね。 主演は引き続きシャイリーン・ウッドリーが勤めます。 前作との間に 「スノーデン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14720000.html でヒロイン役を演じています。
今作で登場するのは上記のビル・スカルガルド、そしてジェフ・ダニエルズですね。彼が今回の親玉的な立場でした。
物語は、どうしてシカゴが壁に覆われたのかがわかる回ですね。 そして、壁の外の世界が明かされますが、残念ながら全部ではありませんでした。 今作から読み取れるのは、いくつかの町というか、文明が無くなってしまった集落があること。 そして逆に非常に進んだセレブのような存在がいることですね。
じゃあトリスたちは一体どういった存在なのか？ そこが今作での大きな肝になっています。
残念ながら今作の公開規模は大変小さくなってしまいました。 埼玉は1館、東京は3館で1館は遅れて上映という事でした。 原作ファンの反応がというより、日本でもそんなに底辺が広がったファンがいなかったこと、1作目の不評が響いてしまったのかもしれませんね。
私はここまで見たのだからという事で、作品名が 「～ＦＩＮＡＬ」 ということで決着編という事で見に行きました。 一応の決着は見れましたし、3部作としてみるならば一番面白かったと思います。
ただ、続編があるような内容な感じになっており、当初の予定では3作目が前後編となっていたようですね。 どちらとも取れる結末に見えたんですが。
