anttiorbの映画、映像の世界

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刺さった男

2012年作品、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督、ホセ・モタ、サルマ・ハエック、カロリーナ・バング、ブランカポルティージョ、ファン・ルイス・ガリアルド出演。

元エリート広告マンだったロベルト(ホセ・モタ)は、今では失業中の身である。 妻のルイサ(サルマ・ハエック)や子供たちを養うために、今日も就職活動の真っ最中だ。
旧友のザビエル(ホアキン・クリメント)が経営している会社に赴き、仕事を貰おうと懇願するロベルトだったが、むげに断られてしまう。 失意の彼は、妻ルイサとの思い出の場所であるホテルへと向かう。 しかし、その場所は遺跡発掘現場となっていて、ホテルは見る影もなかった。
ちょうどローマの貴重な遺跡かもしれないという記者会見が行われている場所であり、変な感情でその説明を聞いていた。
夜も更けてきて、彼はなんとはなしに、中へ入って行ったとき、警備員に呼びとめられてしまう。 不審な侵入者と思われ、ロベルトは動揺していまった際に、大きな石造にしがみついてしまい宙ぶらりんとなってしまった。 そしてとうとう遥か下へと転落してしまう。
気が付くとロベルトは床に寝ていて、後頭部には太い鉄筋が刺さっていた。 幸い命に別状はなく、意識は保ったままだ。 しかしいつ何が起こるかは誰にもわからない。
救急隊が到着し、医師のベラスコ(アントニオ・ガリード)が現状を把握する。 ロベルトはすぐ妻のルイサに連絡を取り、一旦は収容される病院を連絡するが、ベラスコの診断ではそう簡単に動かすわけにいかない状態だと知らされるのだった。 そして再び妻に今の場所を言い、思い出の場所に来たらこうなってしまったと謝りながら話すのだった。
マスコミがロベルトの周りに集まって来る。 ここではちょうど市長が記者会見の真っただ中であり、遺跡発掘中止によるイメージダウンを心配していたのだ。 さまざまな人間たちによるさまざまな欲望が渦巻く中、ロベルトは一発逆転のチャンスを思いつく。 それはマスコミによる独占インタビュー権を高額で売り飛ばすというものだった。
こうして一躍時の人となったロベルト。彼は大金を手に入れる事が出来るのだろうか。 そして後頭部の鉄筋は無事に除去する事が出来るのだろうか…

何とも直球な邦題が付いたこの作品、先日書いた 「スガラムルディの魔女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15095106.html  と同じ、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品です。
監督は、スペインでは大ヒットメーカーのようですね。 なかなか機会がないと日本では上映されないスペイン映画、今回は監督作品がCSで2本かかりました。
主演のロベルトにホセ・モタ、日本公開作品では見ませんね。 それよりも妻のルイサ役のサルマ・ハエックが世界的に有名ですね。 近作は 「五日物語 -3つの王国と3人の女-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14582363.html でロングトレリス国の王妃役をしていましたし、「ダレン・シャン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9439626.html ではちょっと可哀そうな役でした(^^)
物語はシュールな展開のまあ家族ドラマという展開でしょうか。 頭に鉄筋が刺さり、でも通常会話ができる変な状態になってしまったロベルト、しかし医師の診断では、抜くと命の危険が尋常でない状態ということがわかります。 しかしこのままでもどんどん弱ってしまう。 絶体絶命の彼が思いついたのが、どうせ死んでしまうなら家族に何かを残せないかという事でした。
逆にこういう悲惨なニュースを求めているのが各マスコミ、それを利用して家族に何かを残そうという失業中の父親の悲しい選択なんですが、どっこい家族はそうはいきません。
ギリギリまでお父さんを助けるという事で、今までバラバラになりつつあった家族がまとまりだしていくんですね。 パンクな長男、留学をさせたい娘、そして教師をしている妻、現場に集まって父をなんとか励ますんですが。
これはなかなかシュールな、そして救いようがないお話、ラストのハエックの選択が一番かっこよかったですかね。

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失業中のロベルト

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失意の彼は思い出の地で事故に遭ってしまう

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大変な状態

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妻が駆けつけ

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群がるマスコミ

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