anttiorbの映画、映像の世界

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チチを撮りに

2013年作品、中野量太監督、柳英里紗松原菜野花渡辺真起子出演。

フリーターの姉・葉月(柳英里紗)と女子高生の妹・呼春(松原菜野花)は、母の佐和(渡辺真起子)に今まで育てられていた。 葉月はキャバクラでバイトをして、何とか一人暮らしの資金を貯めていた。 それを食事の時母に言うが、金は出さないからねと言われてしまう。 二人の父は、浮気をして家から出て行った。 呼春はまだ小さかったので、父の記憶はほとんどないのだった。
母のところに一本の電話が入る。 それは元夫の弟の徹二(滝藤賢一)からだった。しかし佐和は電話をしないでほしいと冷たく切るのだった。
しかしその後、佐和は二人に頼みごとがあると言い出す。 いつもは普通の食事だったが、その日は寿司桶を買ってくる待遇に二人は嫌とは言えなかっ た。
母は仕事を休めないと言って、行くことはできないと二人に言う。 鉄二は死ぬ前に一目娘たちを会わせて欲しいといっていた頼みを佐和は聞いたのだった。
しかし二人にとって父はいないもの、いまさら会いに行ってどうなるもんでもないと抵抗感が強かった。 佐和は二人を送り出し家にいると、前に付き合っていた米屋のの男が訪ねてくる。
何とかよりを戻したいと強引に入ってくるが、そのとき電話が鳴り、元夫正高(二階堂智)が亡くなったという知らせだった。 米屋の男はすぐに退散、急いで電話を取った佐和は、娘たちがそっちに向かっていることを知らせるのだった。
しぶしぶ出発した二人だが、よくよく考えると父と会ってみたい気持ちもある。 ようやく田舎の駅に到着した 姉妹は、そこで母からの電話を受け、父がすでに他界してしまったことを知る。
喪服など着てこなかった二人に動揺が走るが、駅に一人の少年が現れる。 そう異母弟の西森千尋(小林海人)だった。 まだ小学校の低学年の千尋だが、しっかりしていて礼儀正しかった。 初めて会う異母姉たちを家まで案内するのだった。
そして佐和も、喪服に着替え、仕事場に連絡をして、葬儀に向かうのだった…

中野量太監督の長編第1作、私は彼の短編 「琥珀色のキラキラ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13021403.html を見てからすっかり期待をしてしまっています(^^)
昨年公開の 「湯を沸かすほどの熱い愛」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14528883.html も良かったですね。 ようやく世間に認知されたかなと、ちょっと嬉しかったですが、今作はずっと見たかった作品でした。
妹役の松原菜野花は、「湯を沸かすほどの熱い愛」 「幕が上がる」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12783993.html 「琥珀色のキラキラ」 にも出演。
これは泣いちゃう作品、泣き所は人さまざまですが、私はたった一人残された少年・千尋君のところですね。 小林海人君が好演していますが、本当に良くできた少年に育てた亡くなった父親の人柄がしのばれます。 じゃあ彼のお母さんは? そうもうこの家を出て行っていないんですね。
始めはこの子が弟? という対応をするふたり、しかしお別れをするシーンでの彼のしぐさ、そして二人の異母姉との別れのシーンでは号泣してしまいました。 別れた母・佐和は葬式に間に合ったのか? そこはご想像にお任せしますが(^^)
ラストはちょっと元気になる感じに爽やかに仕上げています。 ホロッとして元気をもらえる、監督の将来性をさらに感じる作品でした。

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幼いころ出て行った父

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母の頼みで父に会いに行くが

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正高の死を聞いて母も向かう

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たった一人残された千尋

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3人の改めての生活が始まる

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