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放送禁止 劇場版 ニッポンの大家族 Saiko! The Large family

2009年作品、ベロニカ・アディソン監督、長江俊和企画協力、川嶋秀明、高井純子出演。

カナダのドキュメンタリー映像作家、ベロニカ・アディソンは世界中を舞台に、家族の問題に関するドキュメンタリーを作り続けている。 今回は日本の 「大家族」 をテーマにするということだった。
埼玉県で暮らす大家族、浦家に密着取材を始めたベロニカ、この家族は以前取材を受けた家族で、当時とは状況にいくつかの変化があった。
浦家の長男の豪毅は野球選手を目指していたが今は引きこもりになってしまっていた。 長女の林檎は家を出て音信不通、三女の梨枝は義父に家庭内暴力を振るっているのだった。
一家の実の父、敬一郎は7年前に失踪したまま行方不明で、義父の純夫は自分の子供である雷地、すもも以外の子供たちからは嫌われていた。 純夫はそれでも今までの家族のやり方を踏襲し、そろっての食事を続けていて、積極的に会話をするのだが。
またその一方で、純夫は休みの日には、林檎の行方を捜しているのだった。 そんなある日、純夫は林檎を見つけることができた。 ようやく見つけた彼女は風俗嬢になっていて純夫との接触を避けてしまうのだった。
そんな時、次男の隆太が2階のベランダから転落して、次女の蜜柑が看護師として勤める病院に運ばれる。 家族の不運はまだ続いているようだった。
林檎の抱えていた問題とは、付き合っていた男の借金だった。 それを彼女が被ってしまったのだ。 なんとかその問題を解決させた純夫は、隆太の事故の事を話し、林檎に実家に帰るよう諭す。
やがて、生死の境をさまよっていた隆太も意識を取り戻す。 梨枝とも本音をぶつけ合い和解し、純夫は浦家の父として受け入れられた。
しかし、浦家にはもうひとつ大きな問題があった。 敬一郎が失踪したのと同時期に命を落とした猫 “エンリケ” のオバケを、すももと雷地が見るのだという・・・

この作品は、「2」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14913197.html の続編となっています。 もちろん対として見るべき作品ですが、「6」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14921050.html と放送禁止 劇場版「密着68日 復讐執行人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14922994.html は、間を開けず一気見するくらいが良いですが、今作は多少インターバルを置き、忘れない程度の感覚で見た方がいいかもしれませんね。 それは7年という間が空いているという、その感覚がこの大家族の置ける環境が大きく変わったからですから。
家族構成は、少し変わっているんですね。 お母さんは再婚をして、新しい夫・澄夫との間に子供ができています。 前作に最後に夫が消え、そして猫のエンリケもいなくなってから、あそこで平静を取り戻したかに見えましたが、実際の生活は母・司が背負う事になり、職場の上司の夫と同棲を始めるんですね。
実はいきなり結婚にはならないというのも、失踪して一定以上の年数がたたないと、失踪→死亡扱いにならないという事でした。
この家族はこの後、林檎が戻って来てから、一旦平成となり、そして次の動きになって行きます。 その大きな分岐点となるのは、家族そろって行ったピクニックなんですよね。
大家族を見ていると、私がすぐ感じてしまうのは経済的なことですよね。 子育てが一番お金がかかる。 だからたくさん子供を作ることは尊いですし、尊敬するとともに、苦労がしのばれます。 
だからこそ一致団結していくのが大家族なのかもしれませんが、この作品はそれがちょっと違う方向に行っているのでは?

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ベロニカ・アディソンはある大家族を取材する

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しかし長女は家を出て

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長男は引きこもり

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次女は暴力を

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しかし純夫は林檎を家に連れ帰る

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記念写真のその後は・・・

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