anttiorbの映画、映像の世界

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マスタード・チョコレート

2017年作品、笹木彰人監督、山田菜々主演。

高校3年生の津組倫子(山田菜々)は、不器用で愛想も悪く、クラスから浮いた存在だった。 暇さえあれば寝ているそんな彼女が好きなモノは “MOSIMO” というロックバンドだけだった。 けっこう成績のいい倫子だったが、急に美大進学を目指して美術予備校へ通うことを決意する。
予備校で掲示板を見ている彼女に、、講師の矢口(太田基裕)が通りかかる。 そこで倫子は矢口に今からでもこの予備校に通えば美大に受かりますかと、直球の質問をするのだった。 矢口は優しく一緒に頑張れば受かると励ますのだったが、変わった女の子の倫子の印象は強かった。
相変わらずの独特のオーラで、予備校でも周りから浮いていく倫子だったが、矢口に憧れている早川マリ(鈴木築詩)に頼まれごとをされる。 それは倫子のことが気がかりで絶えず声をかけている矢口と倫子が仲がいいと思って、倫子に矢口に彼女がいるか聞いてほしいというのだった。
ストレートに彼女がいるかとの質問に矢口は今はいないと答える。
そんな倫子は、同じようにMOSIMOが好きな男子生徒・浅野(染谷俊之)の存在に気が付くのだった。 ほとんど笑わない倫子だったが、MOSIMOの話をするときは自然に笑顔が出て饒舌になる。
学校では相変わらず寝てばかりの倫子だったが、浅野とのMOSIMOの話は凄く楽しかった。 そして講師の矢口のいる武蔵野美大の学園祭で、MOSIMOのライブがあることがわかり、倫子はそのチケットを矢口から2枚もらうのだった。
そして、浅野に1枚渡し、浅野から一緒に行こうと言われる。 しかし倫子は、私服というものを持っていなかった。当日倫子は母から借りた服を着て浅野と一緒にライブに行くのだった。
倫子は楽しかった。 そしてこれがもしかしたら恋なのかもしれないと少し感じ始めるのだった…

山田菜々初主演作品ですね。 彼女の映画出演作と言えば、NMB48時代の 「NMB48 げいにん!THE MOVIE お笑い青春ガールズ!」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9972294.html と 「NMB48 げいにん!THE MOVIE リターンズ 卒業!お笑い青春ガールズ!!新たなる旅立ち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11947041.html ですが、卒業後の初めての映画出演が主演作となりました。
冬川智子の漫画作品の映画化で、監督は笹木彰人。 長編劇場作品は初めてのようですね。 共演は矢口役で太田基裕、初めてかも。 そして予備校から大学まで一緒のマリ役で鈴木築詩、淡い恋心を抱く浅野役で染谷俊之、彼は見た事がありますが。
でも今作の脇役でいいのは佐々木美桜役の灯敦生でした。 彼女はまだ22歳という事でしたが、姉御っぽくていい雰囲気を持っていました。
物語は、この浅野君との仲が発展していくと思いきや、実は違う方向に進んでいくんですね。 倫子よりも浅野君の方が超マイペースなんですね。 冷たくはないんですが、強烈な自分の世界を持っている、芸術家タイプの男の子なんで、倫子の気持ちをよくわかっていないのかもしれませんね。
予備校編と大学編に別れていますが、だんだんと倫子に表情が出てきます。 そして悲しいことも、そして困ったことも、そして最後に嬉しいことも。 変わり者の倫子がだんだん変わっていく感じを山田菜々をうまく起用していましたね。 もちろん贔屓目はありますが(^^)
どうしてこういう題名なのか? マスタード色と、チョコレート色、倫子は初めはそれだけしかなかったからなんですね。 人生には色がいっぱいあるという事を彼女は学んでいくんですね。

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急に美大に行こうと決心する倫子

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そこで出会ったマリと講師の矢口

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しかし色使いを酷評され落ち込む倫子

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そして受験日

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緊張の中、受かりたいと願をかける倫子

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