anttiorbの映画、映像の世界

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グレートウォール

2016年作品、張芸謀チャン・イーモウ)監督、マット・デイモン主演。

金や名声のために世界中を旅する傭兵ウィリアム(マット・デイモン)は、20数名の部隊とともに半年に及ぶ旅の末、ようやくシルクロードの中国国境近くにまでたどり着く。 だが部隊は砂漠地帯で馬賊の襲撃を受け、多くが命を落としてしまう。
真夜中、闇に身を隠していた部隊は謎の獣に襲われる。 ウィリアムがとっさに剣を手にし、その獣の手首を切り落として退散させるものの、生き残ったのはウィリアムとトバール(ペドロ・パスカル)だけだった。
翌日、再び馬賊に追われた二人は、荒れ果てた大地をひたすら馬で駆け抜け、やがて彼らの目の前に長く、巨大な城壁が現れる。 その城壁こそ万里の長城であった。 馬賊が後方に迫るなか、二人は武器を捨て、長城防衛の命を受ける禁軍に降 伏することを選択する。
長城の前線基地ではウィリアムらの処分を決める会議が開かれる。 即刻処刑すべきという武将たちの声が大勢を占めたが、戦略を司るワン(アンディ・ラウ)はウィリアムが持っていた獣の手に興味を示し、彼らの利用価値を示して処刑を思いとどまらせる。
ワンは、ウィリアムを襲った獣の正体は二千年前から60年に一度現れ、幾度となく中国を襲ってきた伝説の怪物、饕餮(とうてつ)であり、万里の長城が築かれた最大の要因であることを明かす。 饕餮が長城を超えて都に迫れば国の滅亡が避けられないばかりか、人類すべてが食いつくされてしまう。 饕餮の大襲来を止めようと、都を守る禁軍の全部隊が万里の長城に集結していた。 やがて饕餮の襲来を知らせる狼煙が一斉に上が る。
巨大な地響きとともに遥か山々の向こうから何千、何万もの饕餮の大群が長城めがけて怒涛のごとく押し寄せてきた。 訓練され統率のとれた禁軍の各部隊は、女性司令官リン隊長(ジン・ティエン)を筆頭に、おぞましい怪物たちに向けて様々な攻撃を開始。 弓の名手であるウィリアムも戦いに加わり、禁軍は饕餮の襲撃の第一波をやり過ごすことに成功する。
戦いを終えたウィリアムのもとにバラード(ウィレム・デフォー)という西洋人が現れる。 彼は武将たちに英語とラテン語を教える傍ら、中国で発明された黒色火薬を盗み出そうと画策していた。 欧州ではまだ入手不可能だったこの火薬を手に入れようと、多くの者たちが中国に派遣されていたが、国は火薬やその調合方法を最高機密として国外への持ち出しを固く禁じていた 。
ウィリアムもこの火薬を欲していたことを知ったバラードは協力関係を持ちかけるが、ウィリアムはその提案を拒否。 彼は、禁軍の戦いを目の当たりにし、その気高い自己犠牲の精神に心動かされ、自分の目的のためでなく世界を守るために戦うことを決意していた…

チャン・イーモウ監督といえば、「あの子を探して」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14547288.html 「初恋のきた道」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14666824.html という時代から、アクション作品、そして今回は歴史的な世界的な建造物 “万里の長城” を舞台にしたSF巨編を作ってきました。
主演はマット・デイモン、「ジェイソン・ボーン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14476614.html でボーンシリーズを復活させた彼が、ちょっと毛色の変わったSFアクションに進出といったところでしょうか。
相棒のトバール役にペドロ・パスカル、映画出演はほとんどなくドラマ中心の俳優さんのようです。
またウィレム・デフォーが、小悪党役で出演。 彼は大きな悪役、善玉、そして今回のような小ズルい役となんでもござれですね(^^)
中国側では、アンディ・ラウが軍師役で。 「桃さんのしあわせ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9249021.html はいい作品でした。 そして「おじいちゃんはデブゴン」 にも出演をしています。 楽しみ!
さらに強いヒロイン役でジン・ティエン、公開中の 「キングコング: 髑髏島の巨神」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14825794.html に出演、 「ポリス・ストーリー/レジェンド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13379593.html にも出ていましたね。 青い戦闘服が映えていて、今作は凛々しくて可愛かった。
さて物語は宋の時代、万里の長城にまつわる伝説の一つをお話にしたという冒頭の説明があります。 どうして万里の長城が作られたのか? 歴史的側面では、いつも北方民族に悩ませられてた漢民族が、巨大な壁を建造してその侵略を防ぐためといわれていますが、これを作ることで疲弊し、それよりも軍を鍛えて戦った方がましだという意見もありますね。
じゃあ、一体何のために? そこにいくつかの伝説があり、その一つが人でないものを防ぐためという事なんでしょうね。 中国の歴史というのは民族興亡史、絶えず北方民族と漢民族の闘いで歴史が作られています。 
その意味では漢民族からしたら、何時も悩ましい北方民族の脅威から、この大きな白の壁を作ることは最優先だったとも考えられますが、方やいつも侵入され、その時々国家は滅び支配を受けています。 要するに長城はあまり役になっていない、意味がない存在だったとも言えますね。
じゃあ何のために、いやそれでもどんどん長くすることによって侵入を防げるのでは? だからどんどん全長が伸びて行ったのかもしれませんが、まさか異生物の侵入を防ぐためだったとは(^^)
今作はSFアクションとしてなかなか見応えのある映像でしたし、高い頂上からの攻撃シーン、長城に常駐する精鋭・禁軍の戦法など見どころはいっぱいですね。 なぜ最前線に女性部隊が いるのか? それもなかなかの発想でした。
一見の価値あるチャン・イーモウ監督作品では?

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頂上に配置する禁軍

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ウィリアムは殺されるのか

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そして彼も参戦

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饕餮との戦いが始まり

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彼も戦いに加わることを決める

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