anttiorbの映画、映像の世界

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はらはらなのか。

2017年作品、酒井麻衣監督、原菜乃華、松井怜奈出演。

人々の心に残る女優になりたい。 そう願いながらも、なかなか芽が出ない子役・原ナノカ(原菜乃華)。 もうすぐ13歳になる彼女は、寂しい時にだけ見えるもう1人の自分・透明ナノカがいなければ、朝起きることもできない。
その日は不思議な夢を見た。 顔に不思議なメイクをした男が出てきて、彼女が舞台で踊って歌う夢。 しかしその時に目覚ましが鳴ったのだった。
父の直人(川瀬陽太)には素直になれず、まだ夢見がちな迷える年頃。 自分が生まれた時に亡くなった母・マリカ(松本まりか)に憧れて女優業を始めたものの、オーディションに行っても不合格が続く。 彼女は父のノートパソコンで、母の舞台動画を暇があると見ているのだった。
そんな、モヤモヤした日々を送っていたある晩、父の都合で田舎町に引っ越してきたナノカは、舞台 『まっ透明なAsoべんきょ~』 の再演とキャスト募集のチラシが入った封筒を見つける。 それは、13年前に母が出演した舞台だった。
“絶対に主役をやりたい!” という思いに駆られたナノカだったが、父は反対だった。 すると透明ナノカが現れ、そのチラシを持って行ってしまう。 必死に追いかけて行くとある喫茶店に入って行ってしまう。 入ろうとすると、金髪の青年が入れ替わりに出てくるが、中に入ってやっとチラシを取り戻すと、目の前にいた女性に見覚えがあるのだった。
その女性は、初演で母の娘役を演じたリナ(松井玲奈)だった。 しかし今は劇団を辞め、この喫茶店を継いでいる。 彼女は優しくお茶を出して くれ、オーディションを受けるためにはエントリーシートが無いと、と言われる。
時を同じくして、学校では転校先のスター生徒会長・凛(吉田凛音)と出会うのだった。 歌手を目指すリナの存在に少しずつ感化されていくナノカ。 そして生徒会室にはカラープリンターがあることがわかり、エントリーシートを作ることができる。
そして父にも、所属事務所にも内緒でオーディションを受けに行くナノカだった…

松井玲奈出演という事で、楽しみにしていた作品。 初日に行きたかったのですが、舞台挨拶があり、初回、2回目とも満席、残念でした・・
監督は酒井麻衣、若手の有望女性監督、作品は2作目ですが、私はこの監督合いそうですね。 こういう作風は好きですし、彼女の目線はなかなかいい。
主演は原菜乃華、「地獄でなぜ悪い」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10337151.html で主人公の10歳役をしていたんですね。 園監督作品に出ただけでもすごい! 演技自体はこれからですが、注目の女優さん。
そして松井玲奈、妙に安定感が出てきました。 続いて 「笑う招き猫」 「めがみさま」 と今年は立て続けに映画が公開され、とてもうれしい年(^^) 
SKE48時代に「gift」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13864306.html という作品に出演して、ちょっと悪っぽい役でしたが、今作はちょっと大人の玲奈ちゃんでした。
そしておっ! と思ったのが凛役の吉田凛音ですね。 なんと彼女は16歳なんですが、物凄いタレント性を持っている少女ですね。 彼女もオーディションを受けるシーンがあるんですが、ここ見どころでした。
物語は、ナノカと透明ナノカの掛け合いから始まり、彼女の知らなかった母親の生き方、そして最後に演じていた劇団を知りあって行きます。 看板女優の母と、リナが去って、メンバーもだいぶいなくなった劇団Z-lion、しかしナノカを主人公に決め、そしてリナの復帰を熱望していきます。
母親のことを全 く知らないナノカ、その気持ちの中に強烈な母への愛、思慕があるんですが、しかしその反面彼女が気が付かない父への愛情にも気が付いて行く。
さらに触れられてはいませんが、本当は彼女は双子で生まれてくることになっていたのかも? なんて感じて見ていました。
都内では 「武蔵野館」 だけの上映ですが、なかなかしっかりしたファンタジーであるだけではなく、劇団、歌手、女優という夢がいっぱい詰まったドラマでした。
忘れてはいけない! チャラン・ポ・ランタンの音楽も軽快で最高でした!

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夢の中、彼女は主演で踊っていた

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彼女しか見えない透明ナノカと

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アイドル生徒会長の凛

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二人は夢を持っていて、仲良くなっていく

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そしてこの喫茶店でリナと出会う

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そして合格した劇団

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詠いながら自己紹介をする劇団員

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