anttiorbの映画、映像の世界

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ガーディアン

2012年作品、ティル・シュヴァイガー監督、主演。

ドイツ・ベルリンの高級ホテル。 その一室に、ドイツの政治や経済に多大な影響力を持つ大物実業家トーマス・バッカー(ハイナー・ラウターバッハ)が宿泊していた。 トニー(ジェイコブ・マチェンツ)と二ナ(ルナ・シュヴァイガ-)は、ルームサービスとしてバッカーの部屋に夕食を届けに行き、デスクの上に置かれたパソコンの画面を目にする。 それは武器密売に関する情報で、部屋に戻ってきたバッカーは、その極秘情報を知ってしまったトニーを撃ち殺す。 ニナは隠れていたので、命拾いをしたが、バッカーと一緒にいた秘書はてっきりスパイだと思ったのだった。
バッカー側の弁護団は、正当防衛だと訴える。 しかしバッカーは、常に武器密売やマネーロンダリングなど、黒い噂の絶えない実業家だった。 検事の サラ・ミュラー (カロリーヌ・シュッヘ)はバッカーを逮捕する先妻一隅のチャンスで、何とかこの事件を有罪に持って行こうと、保釈を断固阻止する行動に出る。 そして現場で一部始終を目撃したニナは、証人として法廷で証言することを決意する。
検事側はバッカーを起訴する 絶好の機会とばかりに、ニナを重要証人として裁判所で証言させる準備をする。 ニナに証言されるとその地位が危ぶまれるバッカー側の襲撃に備えて、ニナのガーディアン=“保護” をアフガニスタンから帰国した元軍人のマックス(ティル・シュヴァイガー)に依頼するのだった。
しかし絶対安全のはずの隠れ家が、あっさり見つかり、マックスと、二人の警護の人間が襲われ、ニナも危険に陥る。 しかし銃撃戦の末、マックスは相手を全滅させるが、仲間二人は殺されてしまう。
危険を感じ、マックスはニナを連れて逃亡をするが、自宅には姿の消えた二人を確保するためマックスの自宅に急行する。 しかし用心深いマックスは、自宅のマンションを2つ借りており、武器の補充をして町に消えていく。
そして彼が頼った先は、一緒に中東で戦ったルディ(モーリッツ・ブライブトロイ)という男だった。 彼は戦場での爆発の際に両足を失っていた。 しかしマックスにとって頼れる相棒であり、精神的な絆で結ばれた友だった。
警察の検問をルディの機転で逃れるが、ここで問題が発生する。 それはニナが重度の糖尿病患者で、インシュリンを一定間隔で打たなくてはならないのだった。 そして各病院には、警察の知らせが回っているのだった。
さらにバッカーから雇われた殺し屋も狙っているのだった…

監督兼主演はティル・シュヴァイガー、ドイツの俳優ですが、こわもてなんで、悪役が似合いますね。 私が見た映画では 「 Black & White ブラック & ホワイト」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12353781.html で、なかなか手強い敵役をやっていましたが、実はテレビシリーズの 「ニック/NICK」 というシリーズのドラマの主演で撮っているんですよね。 これが一応4作まで発表されていて面白いんです。 さらにこれを見ると、なんとなく今作のマックスとイメージが多少ダブります。
そしてニナという、今回の事件も目撃者は実娘のルナ・シュヴァイガ-が演じています。 そして彼女は 「ニック」 にも出演しています。
これはなかなか面白いアクション作品でしたね。 巨悪に立ち向かう元軍人で、防弾チョッキ無しで相手と壮絶な銃撃戦を行います。 面白いのは防弾チョッキを着た直後に被弾してしまうんですね。
またやり手の検事のサラがなかなかのツワモノなんですが、前半でいきなり家宅捜査を受けます。 いかに悪の存在が大きく、警察、政治家に息のかかった人間が多く、マックスを取り巻く環境は絶体絶命な感じがしっかり描かれています。
この環境を打破するにはこの被告のバッカーを殺すしかない。 前半で彼を知る謎の人間はこういうところがちょっと空恐ろしい。 証言台になっても生きている限りニナは襲われるという事でしょうね。
ティル・シュヴァイガーはもっと大きな作品で主役級をしてもいい俳優さんですが、あまり欲が無いのか、オファーが無いのか、ドイツ本国かヨーロッパの作品以外ではあまり見ませんね。 存在感のあるこわもてのいい俳優です。

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生き残った目撃者のニナ

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彼女の警護をするマックス

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凄腕のマックスだが

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今回は相手もすごい

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傷を受け匿われるマックス

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そして戦いに

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