anttiorbの映画、映像の世界

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レールズ&タイズ


トム・スターク(ケヴィン・ベーコン)は電車の運転士。 彼の妻メーガン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は末期がんで余命いくばくも無い。 彼女の死を受け入れられないトムは、上司の 「女房の側にいてやれ。」 という勧めを断り今日も乗車した。 そしてメーガンも体が続く限り職場で働いているのだった。
ローラ・ダナー(ボニー・ルート)は、精神障害を患っていた。 彼女の10才の息子デイヴィ(マイルス・ハイザー)も母の不安定な状態で、学校に行かず、心配した教師からかかってきた電話で、母は死んだと嘘までついてしまうのだった。
トムは出発してしばらく経ち、同僚のオーティス・ヒッグス (ユージン・バード)と談笑していた。 仕事を同僚としている時だけ現実を忘れられる瞬間だった。 しかしその時前方に障害物があることがわかる。
ローラが運転する車が踏切にいた時、彼女はトムの運転する列車が近づいてきたの見て、線路内に侵入、そのまま薬の効き目で意識を失ってしまうのだった。 デイヴィは必死に母を起こそうとするがピクリとも動かない。
一方トムは、ブレーキを掛けると脱線の恐れがあることから自然原則を行い、何とか警笛を鳴らして車がどくように知らせるが、列車は70kmでとうとう車に突進してしまい、ディヴィは間一髪逃げることができたが、ローラは車と共に亡くなってしまう。
残されたディヴィは施設から里親に出されるが、そこを逃げ出し、何とトムの家を訪ねてきた。 母の死の悲しみをトムにぶつけるために・・・

監督はアリソン・イーストウッド、そうクリント・イーストウッドの娘さんですね。 映画初出演は 「ブロンコ・ビリー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14187498.html という事ですが、これは子役なんでわかりませんね。 ノンクレジットなんで余計に(^^) 
さらに 「目撃」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14721741.html にも美術の学生役で、これもわかりません(^^) でもこういう事で映画作りを勉強して行ってとうとう初監督作品という事なんですね。
主演はケヴィン・ベーコン、近年役者の幅が広がり悪役も、渋い役もこなすようになってきました。 「COP CAR/コップ・カー」 は見逃しましたが、今作は苦悩する夫役でしたね。
物語は余命わずかの彼の妻メーガンが、この一人残された少年を訪ねに行くんですね。 もちろん少年は里親に出されて不在なんですが、夫の事故を知り、そして少年と母親の境遇を知っていたたまれなくなるとともに、どんよりした彼女の心に小さな灯がともるんですね。
彼女は乳がんで、片方の乳房を除去しています。 そして骨に転移をして大きな痛みが出てきています。 本当ならホスピスに入るレベルだと思うんですが、彼女はできるだけ普通の生活を希望し、そしてなんとかこの少年の世話をしようと決意していくんですね。
そしてディヴィも、事故の過程を知り、だんだんと子供のいないこの夫婦に信頼感を持ち始めて行きます。
この作品日本未公開ですが、なかなか二つの過程の心の情景をよく表している作品でした。 悲しい中に温かいものを感じれる良い物語、アリソンの監督としての才能を感じさせてくれます。

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自分の選択に間違いはなかったのか?

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死期が迫る妻と二人の生活

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そこにディヴィがやってくる

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メーガンは彼を受け入れる

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そして二人の間にも信頼感が

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