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破門 ふたりのヤクビョーガミ

2017年作品、小林聖太郎監督、佐々木蔵之介横山裕出演。

大阪。 弁は立つがぐーたら貧乏な建設コンサルタントの二宮啓之(横山裕)は、今日も従弟の渡辺悠紀(北川景子)に怒られていた。 ごろごろソファーで寝ていて、一向にシャキッとしない啓之。 サバキと呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入としていたが、この仕事を通じて二蝶会のイケイケやくざの桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合って以来、何かとトラブルに巻き込まれるようになる。 いわば、桑原は二宮の “疫病神” だった。
しかし今日は、映画プロデューサーの小清水(橋爪功)が持ち込んだ映画企画のことで、彼のところに行くことにしていたが、そこに桑原も現れ、なぜか一緒に行く羽目になってしまう。
小清水の事務所には脚本家(宇野祥平)が相談に来ておりちょっと待たされるが、その間にコーヒーを持ってきた女性(橋本マナミ)が何とも美しかった。 小清水は彼女を義理の娘の玲美といい、今度の映画はヤクザを扱った映画で、その辺りのことを教えてほしいと相談をしてきたのだった。
現役の桑原は、これは金になると思い、この映画に一口乗ることにする。 啓之は珍しく実家に顔を出すが、そこには母の悦子(キムラ緑子)と、ちょうど死んだ父の友人だった二蝶会の幹部・嶋田勝次(國村隼)がいて、その映画の話をすると、嶋田はその話に出資してくれることになるのだった。
しかし小清水はとんだ食わせ物だった。 金を持ったまま消えてしまい、出資詐欺師の小清水を追いかけるため、桑原は二宮を巻き込んでまずは小清水の自宅に駆けつけるが、もう彼は逃げた後、表札もなくなっていた。
そしてそこには別のやくざが張り込んでいたのだった。 それは二蝶会よりもっと大きい滝沢組の若い二人組だったが、桑原はあっさり二人を叩きのめしてしまうのだった。
そしてなぜか滝沢組は、小清水に被害を受け、共同出資者の二蝶会に金を返すよう申し入れをしてくるのだった。 桑原は自分がまきこんでしまったことから責任を感じ、小清水を探すことに奔走し始め、もちろん啓之も一緒に行動することになっていくのだった…

この作品、確かドラマ化がされるってことで、けっこう話題になりましたね。 BSスカパーオリジナル作品でしたが、今作はキャストを変えての映画化でした。
原作は黒川博行の 「破門」 で、前6作の5話目だという事です。 監督は小林聖太郎、「毎日かあさん」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9157773.html 「マエストロ!」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12683939.html と見ていますが、彼は上岡龍太郎の息子さんなんですね。
主演は佐々木蔵之介横山裕、佐々木さんはなんと言っても 「超高速!参勤交代」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11787723.html  http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14417944.html の2作品が最近のヒット作、横山裕くんは関ジャニ∞ではなくソロでの出演。 「天地明察」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14140559.html にソロで出演しています。
お話は、原作が強いのか、なかなか面白いですね。 なんと言っても裕君演じる啓之のクズっぷりが何ともいいですし、対照的に、金には貪欲ですが、結構義理堅く正義感の強い昭和の極道的な蔵さん演じる桑原が良いですね。 腕っぷしも強く、けっこう頭も切れる、なかなかの凸凹コンビでした。
対抗する巨大組織の親玉に宇崎竜童、その部下に木下ほうか、佐藤佐吉、勝矢と強面が揃っています。
でもぴか一は小清水役の橋爪さんでしたね。 久しぶりに彼の演じる本当にあくどい詐欺師を見た気がします。 最近は良い爺さん、父親役が多いですが、彼の真骨頂はこういう小ズルい役ができるところですね。
テンポも良いし、これはもう1作見たくなる作品でした。

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従兄弟の悠紀は啓介を心配している

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そこに映画製作の話が

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しかしこれが大変な事態に

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二人は詐欺師を追いマカオ

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そして他の組織とおおもめ

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