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福福荘の福ちゃん

2014年作品、藤田容介監督、大島美幸主演。

居眠りをしていた新入りの牛島みのる(徳永ゆうき)に、島木拓郎=シマッチ(荒川良々)は顔の上からおならをするといういたずらをしていた。 ショックを受けた牛島は辞めると言い出すが、仲裁に入ったのが32歳の福田辰男、通称 “福ちゃん” (大島美幸)だった。 お返しに牛島が仕返しにおならをし返そうとするがそんなに簡単にはおならは出ない。
福ちゃんはボロアパート 「福福荘」 に住む塗装職人。 栃木から中卒で上京してから十数年、ずっと福福荘に住み、同じ仕事を続けている。 昼間は仕事で汗を流し、夜はアパートの住人同士のトラブルを解決もする。
ある日、野々下彰(飯田あさと)という住人が、彼に苦情を訴えてきた。 それは蛇が怖くてどうしようもないというのだった。 それは、馬淵典彦(芹澤興人)が飼っている大蛇が隙間から入ってくるのではと思っているのだった。
とりあえず話し合いをさせるが、平行線となり、馬淵は野々下の前科の話を口にしてしまう。 飛び出した野々下を追いかけるふたり、自殺するんではないかと心配した二人だったが、公園で大きな肉まんを食べていた。
福ちゃんは、休日には近くの河原で趣味の凧あげに精を出す、そんな毎日を送っている。 誰にでも分け隔てなく親切をふりまく人気者の福ちゃんだが、恋愛にはオクテで実はかなりの女性恐怖症。
そこで、なにかと福ちゃんを気に掛ける親友のシマッチ(荒川良々)は、妻に見合いをセッティングさせ、きっかけを作ろうとするのだが。
一方、カメラマン志望の杉浦千穂(水川あさみ)はOLをしながら写真が賞を受けることになる。 受賞のスピーチをルームシェアしている下田悠子(平岩紙)に何とか聞いてもらい、審査員の写真家の沼倉ヒサシ(北見敏之)から絶賛を受ける。 そして愛用のカメラまでもらうのだが、片手間に写真をしているようじゃだめだと言われ、彼女は会社を辞め写真一本で生活をする決心をする。
しかし、その勢いで沼倉を訪ねると、なんと沼倉は彼女の体目当ての男だった。 逃げ帰ってきた千穂は全く部屋からでなくなり、毎日酒びたりですっかりおかしくなってしまう。 
悠子とも喧嘩をして飛び出していった喫茶店で、そこのママ(真行寺君枝)に相談をしたところ、彼女の後ろに生霊がついていると言われる。 胡散臭いと思った千穂だったが、その人相を聞き中学生時代のある事件を思い出す。 それは福ちゃんを女性恐怖症にしてしまった中学校時代の事だった…

これは見ようと思っていたんですが、すぐに公開が終わり見れなかった作品でした。
監督は藤田容介、「サビ男サビ女」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14243886.html の中の 「ハゲマシガールズ」 を撮っていますが、長編作品は初めて見ました。第10回ぴあフィルムフェスティバルにて 『虎』 で入選したそうで、園子音監督もその時の入選という事みたいです。
主演が話題になりましたね。 森三中大島美幸が何と全くの男役で主演を務めている。 初め女が男に扮している設定なのかと思いましたが、なんとそんなことは無くまったくの男役、これは監督が初めから彼女をチョイスしたそうで、ナイスな人選ですね。 そして実際に断髪式をして待つ坊主に、さすが根性座っていますね。
そしてヒロインに水川あさみ、そして荒川良々が親友役で出演、双子のようですね(^^)
物語はまったく女性に興味を示さないどころか、拒否をしている福田辰夫の物語。 何を言っても聞かなかった福ちゃんですが、ひとりの女性がその壁を破るんですね。でもその福ちゃんの女性に対する恐怖症の原因は実は彼女にあったらしい事がわかっていきます。 そしてそれを自覚するまでにまた一苦労が。
はたして再会した二人は今後どう展開していくのか?
カレー屋に行ったシーンが大変面白いですね。 微妙な脇役陣もなかなか楽しい作品でした。

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双子のような二人は親友

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大蛇を飼っている馬渕

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苦情を訴えてきた野々下

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カメラマンで挫折した千穂

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そんな二人が

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