anttiorbの映画、映像の世界

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裸足の季節

2015年作品、デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督、ギュネシ・シェンソイ主演。

イスタンブールから1000km離れた黒海沿岸の小さな村に住む13歳のラーレ(ギュネシ・シェンソイ)は、美しい5人姉妹の末っ子。 
10年前に両親が亡くなってから、祖母(ニハール・G・コルダシュ)のもとで姉たち・長女ソナイ(イライダ・アクドアン)、次女セルマ(トゥーバ・スングルオウル)、三女エジェ(エリット・イシジャン)、四女ヌル(ドア・ドゥウシル)と、叔父のエロル(アイベルク・ペキジャン)と共に暮らしている。
ラーレの大好きなディレッキ先生(バハール・ケリモール)がイスタンブールの学校へと異動になった日。 下校途中、姉妹たちは男子生徒と海で騎馬戦をして遊ぶ。 無邪気に男子の肩にまたがってはしゃぐ彼女たち。
楽しげに帰宅した5人を迎えた祖母は怒りの形相で、長女ソナイから順番に折檻していく。 「ふしだらなことをしたからよ。 男たちの首に下半身をこすり つけるなんて!」 隣人が祖母に告げ口したのだった。
この日以来、姉妹たちは外出を禁じられ、家に閉じ込められた。 派手な洋服やアクセサリー、化粧品といった“不埒なもの”はすべてゴミ袋へ。携帯電話、パソコンと次々と没収され、戸棚にしまわれ鍵をかけられた。 文字通り “カゴの鳥” となった彼女たちを待ち受けていたのは花嫁修業の日々。 料理を習い、掃除をし、地味な色の服を着させられる。
村の女たちが毎日のように家にやってきては、姉妹たちに花嫁として必要なことを伝授していく。 それは退屈な日々。
次々に見合い話がまとめられていく。 婚礼の日。 セルマは浴びるように自棄酒を飲み干す。酔って静かに涙を流すセルマに、「結婚したくないなら逃げて」とラーレは言うが 、セルマは諦めたようにつぶやく。 「どこへ逃げればいいの? イスタンブールは1000キロ先よ」
この夜が、5人姉妹が揃う最後の日となった・・・

ギンレイに久しぶりに未見の作品がかかりました。 最近は見た作品が多く会員証の継続をどうしようかと思案中です。
監督はデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン、トルコの新鋭の監督で、どことなくフランス臭がするのは、パリで修行をしたからだそうです。 監督第1作は、なかなか因習が未だに残っているトルコの田舎に生まれた5姉妹の話ですね。
はじめ同級生かな? と思いましたが主人公のラーレが異様に小さいので姉妹とわかります。 主人公の末娘役のギュネシ・シェンソイは初主演みたいですが、なかなか自由にのびのびと演じていました。
物語は上からどんどん嫁に出されていくんですね。 長女は、いち早く意中の男性がいて、上手く求婚をさせ、結婚して行きますが、次女以下は半ば強引に見合い、そして結婚させられていきます。
そういう祖母の決めた結婚を受け入れるもの、拒否するものいろいろこの後展開して行きますが、ここから出ていこうにも手段がない。 しかしラーレは頑張ってある方法を考えます。
昨年見た 「シング・ストリート 未来へのうた」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14287158.html のように若い人間が羽ばたいていく感じの女性版にも見えますが、あの作品以上に脱出するところはちょっとした大冒険でした。
冒頭のシーンが、しっかり最後につながっていました。(G)

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5人の結束は固かった

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ある日5人は脱出

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トラックを捕まえサッカーを見に行く

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しかし5人はどんどん離れ離れに

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無理矢理嫁がされていく

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