anttiorbの映画、映像の世界

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天使と悪魔

2009年作品、ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演。

ヴァチカンの教皇が逝去した。 数人が教皇の印 “漁夫の指輪” を砕く儀式を行っていた。 その指輪は教皇の死後直ちに壊され部屋は9日間喪のために封鎖される。
その9日間はセーデ・ヴァカンテと呼ばれる空座の時、全世界からカトリック教会の指導者が集まり教皇への祈りをささげる。 そしてその喪が明けると “プレフェリーティ” と呼ばれる次期教皇候補者達はシスティーナ礼拝堂にこもりコンクラーベという会議を行って新教皇を選出するのだ。
スイスのセルン研究所である実験が行われようとしていた。 危険すぎるため反対する者もいたのだが強行され結局実験は成功した。 それを見たチームの一員シルヴァーノ(カーメン・アルジェンツィアノ)は困惑しながら 「ここから先は神のご意志だ」とつぶやく。
ヴェトラ教授(アイェレット・ゾラー)はシルヴァーノのいる部屋へ行く。 途中一人の男とすれ違い、ヴェトラは眼球での識別で、台座に顎を乗せた時、そこがべっとりとしていた。 彼女の顎に血が付着し、部屋に入ると眼球が転がっていた。 凍りつく彼女の先には、目玉を抉られ殺されたシルヴァーがいた。 3つあった反物質の一つが盗まれてしまった。
ロバート・ラングトン教授(トム・ハンクス)の元にヴァチカン警察が訪れた、枢機卿4名が誘拐され不思議な文字が描かれた手紙が届いたというのだ。 ラングトン教授はそれがアンビグラムだと即座に見破る。
彼は今まで何度もヴァチカンの図書室に入出させてほしいと希望していたが、ことごとく却下されていた。 そんな意味で要注意人物だった。 しかし今回は、そして捜査に協力してほしいと要請されヴァチカンへと向かう事になるのだった。
今回の犯人は、科学を信仰するイルミナティと予想され、彼らは宗教を第一義とするヴァチカンからの弾圧によって消滅を余儀なくされた組織だった。 そして彼らの残党は、科学の先端技術によって欧州原子核研究機構が生成することに成功し驚異的な破壊力を持つ 「反物質」 も盗み出して、ヴァチカン全体の破壊をも計画していた。
そして4人の枢機卿はいずれも新法王の候補だった。 コンクラーベは4人が戻るまで各候補者たちは自分の名前を書き時間稼ぎを始めていた。 幽閉された枢機卿たちはある男によりこの後過酷な行いを受けていくのだった…

前作「ダ・ヴィンチ・コード」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14506076.html から3年後の公開された続編という位置づけに映画はなっています。 小説発表順はこれがさかさまで、さらに公開される3作目はシリーズでは4作目にあたるらしいですね。 作者はダン・ブラウンロバート・ラングドン・シリーズ以外にも2作品あるんですね。
監督は引き続きロン・ハワード、脚本は作者のダン・ブラウンが今回は参加していないという事で、デヴィッド・コープが新たに参加、次作にも引き続き脚本参加を。
主演はトム・ハンクス、私はこの2作目で彼のイメージがばっちりついた感じがしました。 そしてヒロイン的な位置づけで、ヴェトラ教授役にはアイェレット・ゾラー、 「ラスト・ナイツ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13654568.html に出演していましたし、「ベン・ハー」 のリメイクにも参加しているようで。
私は、映画1作目より、この作品が見やすかった。 “反物質” というのが大変面白かったですね。 エネルギー、武器に利用される未知のものという位置づけでSFの範疇といわれていましたが、近年ある程度生成? できる段階まで来ているらしいですね。
今作では冒頭3つの反物質が作られ保存されるというシーンがありましたが、これがヴァチカン破壊の一種の爆薬として使われるのが、なんともショッキングな内容になっています。
物語はこの後ある人物が登場します。 親を亡くし、亡くなった法王によって育てられたパトリック・マッケンナ、カメルレンゴというローマ教皇の秘書長でユアン・マクレガーが演じています。 言うまでもなく彼が重要人物なんですね。
やっと観れたこの作品、なかなか日本人にはなじみにくいのかもしれませんが、この2作目は科学の最先端も取り上げられアクションサスペンスとしての側面が大きく、私にはフィットしました。

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ヴァチカンに激震が

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ロバート・ラングトン教授にまた要請が

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しかし捜査は困難を極める

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謎解きは時間との勝負

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パトリック・マッケンナが裏で取り仕切るが

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