anttiorbの映画、映像の世界

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カンバセーション…盗聴…


サンフランシスコのユニオン広場、ビルの谷間にあるこの市民の憩の場所には、いつもギターを手にした若者や暇をもてあました老人がたむろしていた。 よれよれのレインコートを羽織った、どこといって特徴のない中年の男の眼が、広場を散歩している1組の若い男女に注がれている。
だが、仲むつまじいカップルを監視しているのはこの中年男だけでなく、近くのビルの窓と広告塔の上から望遠レンズを持った男たちが2人の姿を追い、大きな紙袋を下げた別の男も、2人のすぐ近くをウロウロしている。
男は、アメリカ西海岸ではその道一番の腕ききといわれるプロの盗聴屋ハリー・コール(ジーン・ハックマン)だった。 彼は依頼主の注文を受け、例の若い男女の会話をテープに収めているのだ。 平凡な恋人同志の語らいに、助手のスタン(ジョン・カザール)は立腹したが、ハリーは黙々と仕事を続ける。
長年この商売一筋に打ち込んできた彼は “好奇心を捨てること” を鉄則としてきた。 その日の仕事が済むと、ハリーは久しぶりで恋人アミー(テリー・ガー)を訪ねた。
アミーはハリーから毎月の生活費を貰うほどの間柄でありながら、彼が何者か、どんな仕事をしてどこに住んでいるのかさえ知らなかった。 他人のプライバシーに入り込むことを商売としている彼は異常なまでに自分のプライバシーを明かさなかった。 この夜、彼女がいろいろな質問をするためにハリーは怒ってアパートを飛びだした。
翌日、男女の会話を収めたテープを依頼主に渡すために豪華なオフィスを訪ねたが、当の依頼主である専務は不在だったため、秘書のマーティン(ハリソン・フォード)が引きとめるのをふりきって、そのオフィスをでた。
そのときの秘書の脅しのセリフが、好奇心を捨てたはずのハリーに疑惑を抱かせた。 古い工場を改造した仕事場に戻ったハリーはそのテープに耳を傾けた。 そして以前は雑音しか聞こえなかった部分からある恐ろしい会話を拾ってしまうのだった…
ジーン・ハックマン主演の作品をもう1本。
監督はフランシス・フォード・コッポラ、代表作は「ゴッドファーザー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9727396.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9859933.html シリーズや 「地獄の黙示録」 ですね。 というか私は監督作品をあまり見ていませんね。
そしてこの作品は全く知らない作品で、見始めて時にコッポラ作品だと思ってびっくりでした。
主演はジーン・ハックマン、この前見た作品は 「スケアクロウ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14294053.html で、ちょっと気難しく荒っぽい男役でしたが、今作は一転して盗聴を生業とする職人でした。
今から40年以上前の世界、録音機も大変時代を感じさせるものでしたが、結構昔から盗聴は行われており、その工夫というのはいまだに進んでいると思われます。
また複雑な時代にどんどんなっていくにつれ、需要は多くなるでしょうが、こういうプロでなくとも今や簡単に素人でも、盗聴できる時代になっていますが。
主人公のハリーは、過酷な状況でも、盗聴をしてしまうまさにプロの職人ですね。この後、盗聴の仲間たちと、過去の歴史的ともいえる盗聴の話をアルコールを飲みながら語り合うシーンがありますが、特にハリーは手の内を明かさないんですね。 そしてここでもやはりプライベートに触れられることを嫌う、孤独な男でした。
そのなかで今回彼は、録音した音源の中から、通常では聞き取れない会話を聞きだしてしまうんですね。 音源の調節を何度もして、あらゆる角度から撮った音の中からその会話を聞きだしたとき、彼は事の重大さに気が付くんですが。
心理的な描写も多く、動きの少ない作品ですが、“盗聴” というなかなか面白いお話をシリアスに描いた渋い作品でした。
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ターゲットの二人

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あらゆる方向から

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スタンとの作業

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盗聴の同業者と

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一人になったときにサックスを吹くハリー

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