anttiorbの映画、映像の世界

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ポセイドン・アドベンチャー


81000トンの豪華客船ポセイドン号が、ギリシャに向かうためにニューヨーク港をでたのは12月末だった。 船長(レスリー・ニールセン)は最初から船の重心が高いことに気づいていた。
バラスト(底荷)をしていないので、船体の上部が重く、大波を喰うと転覆する恐れもあり、スピードを出すことも危険だったが、船主の代表・リナルコス(フレッド・サドフ)はそれを認めなかった。
ポセイドン号が地中海に入ったとき、地震観測所から、クレタ島南西130マイル沖合いで海底地震があったという電報が入った。 それから間もなく大津波がおしよせポセ イドン号は一瞬にして転覆した。 
船体の上部が海底に没し、船底が海面に現われたのである。 折から新年を祝うパーティが大食堂で催されており、集まった船客たちのほとんどが生命を失うという大惨事だった。 
乗客の1人であるフランク・スコット牧師(ジーン・ハックマン)は、大混乱が鎮まると奇跡的に助かった人々と共に脱出を試みた。 ニューヨークの刑事であるマイク・ロゴ(アーネスト・ボーグ・ナイン)、その妻でもと売春婦だったリンダ(ステラ・スティーヴンス)、雑貨商のジェームズ・マーティン(レッド・バトンズ)、中年夫婦マニー・ローゼン(ジャック・アルバートソン)とベル(シェリー・ウィンタース)、歌手のノニー・バリー(キャロル・リンレイ)、17歳のスーザン・シェルビー(パ メラ・スー・マーティン)と10歳になるその弟のロビン(エリック・シーア)そして船のボーイ、エーカーズ(ロディ・マクドウォール)の9人がスコットに従うことになり、あとの生存者は、救急隊がくるまでじっとしていた方がいいという事務長の意見をとった・・・

昔テレビで放送していたのを見たことがありましたが、今回「午前十時の映画祭」で上映したので。
監督はロナルド・ニーム、私はこれ以外監督作品を見たことはありませんでした。 主演はジーン・ハックマン、彼の作品は 「俺たちに明日はない」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14212517.html 「クケアクロウ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14294053.html と鑑賞していますが、今作はまったく違った役柄でしたね。
物語は大型豪華客船に起きたパニック作品です。 実はこの客船はこれが最後の航海なんですね。 これが終われば引退、そして解体されることが決まっているポセイドン号、船長は船のことと、船客のことを考えて航海しているんですが、船主代理のリナルコスが、航行の遅れが大きな経済的な負担になると強引な航行をさせるんですね。
冒頭のシーンから波の高さに不安定な客船が映り、いやおうでも危険な予感が漂うんですね。 でも嵐で沈むんではないんですね。
シーン・ハックマンの役どころはなんと神父、ただちょっと異端な感じの神父なんですね。 でもへんなことを言うのではなく非常に現実的な説教をするんです。 そしてその性格が、このあと大事故になったときに数人の命を救うことになります。
一方、絶えず意見の合わない刑事ロゴ、アーネスト・ボーグ・ナインが演じていますが、彼の行動力もまた大きな力を発揮します。
誰が生き残るかに大きな特徴があるんですね。 若い人間はもちろんですが、次の世代につながる人間のみが生き残ると言う意外にシビアな生存者なんですね。
太った初老の婦人ベルが、ここ一番で活躍するんですが、このシーンが一番悲しくかっこいいんですね。
船が転覆してからは、ひたすらサバイバルですが、そこからはもう当時としてはノンストップの脱出劇でした。(10時)

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ハッピーニューイヤーの瞬間だった

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海底地震が起こした津波

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船は横転

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ツリーをはしご代わりにして脱出を

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数人で船尾を目指す

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