ある日、純一は勇気を出して、湖のある森に恵を誘う。 それまで風景画しか描かなかった純一は、その日から恵の肖像画を描きはじめ、2人は急速に親しくなっていく。
恵との幸せな日々をベッドの中で思い出していく純一は、ある夜、人のいなくなった解析室の中に入り、低温保存庫の中に人間の脳と思われる標本を2つ発見する。 そのひとつには 「JN」 と記されていた。 純一のイニシャルだ。
彼は、それまで詳しい説明を言いしぶってきた担当医師の堂元(北村和夫)に手術の詳細を問いただす。 彼が施されたのは、世界初の脳移植手術であり、損傷を受けた部分に他人の脳片を移植したのだと聞かされる。
あの日、純一は恵と一緒に住む部屋を探すために不動産屋にいたのだった。 そこに1人の青年が入ってきて、拳銃を振りかざし、金を要求した。 その時、奥のスペースで遊んでいた少女が何も知らずに出てきて、その音に驚いた犯人は少女に拳銃を向けた。 その時、とっさに少女をかばった純一の頭部に銃弾が撃ち込まれたのだった。
退院が近くなった時、やっと面会を許された恵が訪ねてきてくれる。 だが、純一は、以前とは食べ物の好みが一変し、描く絵のスタイルも変化していたのだった…
東野圭吾原作小説の映画化、監督は佐野智樹、私は監督作品を見るのは初めてです。 主演は玉木宏、最近作は 「探偵ミタライの事件簿星籠の海」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14196822.html で主人公御手洗潔を演じています。
相手役は蒼井優、「家族はつらいよ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13976583.html で間宮憲子役を演じていて、山田組に入りつつありますね。
物語は脳移植の物語ですね。脳の重要な部分を移植された主人公成瀬が、どんどん別人格になっていくというお話。 そしてまったく自分と別の人間と言うだけでなく、それはある人物の脳だったというお話ですね。
医学がすすみ、いろんな臓器の移植手術が行われる時代になり、脳以外でもこういうことが一部では言われていますね。 元の臓器を持っていた人間の記憶が入り込む。 本当にそう云う事はあるんでしょうか?
DNAレベルで刻み込まれた情報が、そのデータを記憶に刷り込んでいく、ありえないと思えますが、多少は前の人間の得ていていたことが、移植された人間に影響を与える話を聞いたことはありますが。
今作品では主人公が脳を移植され、どんどん自分ではなくなっていくちょっと怖いお話、聞いたことのない脳移植もいずれあり得る世の中になるんでしょうかね?
病院のベッドで目を覚ます純一
恵との楽しい思い出
傷も治り普通の生活に
しかしだんだんと記憶の混乱が
別の人格が入り込んでいく純一