anttiorbの映画、映像の世界

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映画 日本刀 ~刀剣の世界~

2016年作品、大内達夫監督、月山貞利、 月山貞伸、 本阿弥光洲、 本阿弥雅夫、 矢作訓一出演。

刀匠たちが技術の粋を尽くした日本刀は、どのように生み出されるのか? どのような歴史を辿って目の前に存在するのか? 刀剣に込められた日本人の心・魂が銀幕を彩る。
「国宝」、「天下五剣」、「最上大業物」……様々な分類で称えられる名刀の数々。 明石国行、へし切長谷部など、25振もの名刀の細やかな装飾、独特の刃紋の美が存分に堪能できる。 さらに、足利、北条、織田、豊臣、徳川といった天下に名を馳せた強者たちとのエピソードを交えて明かされるその名の由来、生まれ持った定め、そして彼らの邂逅。 奈良県無形文化財認定の月山貞利が鍛刀、研磨を人間国宝の本阿彌光洲が務め、先祖代々受け継がれてきた名匠の秘伝の技とともに刀の製作過程を辿ってゆく・・・

他の作品を見るつもりで池袋に行ったのですが、やんごとなき理由で、方向転換、気になったこの作品を鑑賞しました。
なんと私が行ったこの回では、トークイベント開催の回となっていました。 道理で和服姿の方が入り口で待機していたんです。
トークショーでは、歴史物専門書店やスカイツリーソラマチ内戦国武将グッズ専門店などの勤務経験を活かし、現在は歴☆女子会を主宰している磯部深雪さんがゲストで来場。 横にいたのは監督さん? お顔を知らなかったので、おそらくそうだろうなあと思いましたが。
30分ほど、映画を見る前に刀の世界をお話いただけましたが、ここに見に来ているお客さんは、刀に興味があって詳しい方たちばかりなのか? ちょっと見る前から焦って しまいました(^^)
ただ、このドキュメンタリーはなかなか興味深いですね。 武士の時代が始まったところから、刀剣の世界が始まっただけでなく、その時代時代に刀の形が違うこと、それは戦い方の変化によって、刀も変わっていくという歴史、さらに歴史上名刀と言われたものが、どう伝わって行ったのか、名だたる大名に伝わる名刀、さらにそれだけでなくいわく尽きの妖刀などが前半に語られます。
後半は、刀をどうやって作るのか? 月山派の原題における刀作りを丁寧に見せてくれます。 さらに、昔から伝わっている刀が、長い年月で錆び付いたりしたときに、どう研ぎ直して、刀を再生するのかという刀剣のとぎ(磨研)をしている本阿弥家にもスポットを当てているんですね。 錆が浮 き上がってしまっている刀が蘇っていく姿、なかなか興味深かったですね。
刀はどうしてしなりがあり切れ味が鋭いのか? 1本作るのにどれだけの手間と時間が掛かるのか?
本当に魂こもるのが分かる画期的なドキュメンタリー作品でした。

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珍しい日本刀の作品

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日本の高度な芸術品

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そして職人の技

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奈良の月山家

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本阿弥家の磨刀

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