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嫌な女

2016年作品、黒木瞳監督、吉田羊、木村佳乃主演。

徹子と夏子は、祖母からある夏の日に洋服をプレゼントされた。 徹子がもらったのはひまわりの模様が入ったワンピース、しかしそれを見た夏子は、それをひったくり破り始めるのだった。 二人に同じものを渡そうとしたのが気にくわなかった夏子、「人と同じなんて絶対に嫌!死んでも嫌!」 泣きわめく夏子を、徹子は呆然と見つめているのだった。
それから20年、石田徹子(吉田羊)は法律事務所に勤務する才媛の弁護士。 一流大学を卒業し、ストレートで司法試験に合格、研修中にパートナーを見つけて結婚し…と、絵に描いたような順風満帆な人生を過ごしてきた。
しかしその成功とは裏腹に、仕事を得ても、家庭を作っても心は満たされず、むしろ誰かと過ごすことで自分がより一人ぼっちだと感じるような、言いようのない孤独を抱えて生きていた。 
事務所に相談にくる依頼者にも、どこか突き放したように事務的に仕事をこなしていると思われることも多く、仕事は出来ても温かみがない、と所長の荻原(ラサール石井)に注意されることも度々あった。
ある嵐の日、一人の女性が徹子に弁護を頼みたいと訪ねてくる。 女の名前は小谷夏子(木村佳乃)。 徹子の従姉である。 夏子とは随分長いこと会っていなかったので、始めは誰だか分らなかった。 そして、徹子は昔からこの夏子が苦手だった。「人と同じなんて絶対に嫌!死んでも嫌!」 が口癖で、派手で目立ちたがり屋の女。 その夏子が婚約破棄で慰謝料を請求されているという。 
気乗りしないまま徹子は相手の男に会って話を聞くと、夏子が男名義のマンションを自分名義に変えさせようとしたが、それが叶わないとなった途端に婚約破棄を言いだしたらしい。 もしかして結婚詐欺? その時夏子は徹子にこう言い放った。 「私が本気だったと言えばそれまでよ。心の中なんて誰にもバレな いでしょ?」
なんとか男に訴えを取り下げさせたが、夏子は弁護料も支払わずに徹子の前から姿を消してしまう。 それ以来、徹子はプライベートでは離婚を切り出され、仕事では失敗続き、あれよあれよという間にツキが落ちていった。
荻原所長にも怒られることが続き、落ち込む徹子。 そんな時には、事務員のみゆき(永島暎子)が、そっと徹子をフォローしてくれるのだった。 そして時がたち、再び夏子が現れるのだった…

女優の黒木瞳の初監督作品、彼女はこの春にBSで放送されたドラマ版で主役の徹子を演じていたそうです。 多少キャストを見ると設定が変わっている感じですが、私はそちらは見ていないので、映画にはすんなり入れました。
主人公の徹子役には吉田羊、売れっ子の彼女ですが、ちょっと前のスキャンダルで今は苦戦中とも聞いていますが、演技はしっかりしていますし、今作もダブル主演の徹子役をある意味そつなく演じていました。
一方、夏子役には木村佳乃、良い役が似合う彼女が今回は、奔放でわがまま女でしたね。 キャスティングがどうかと思いましたが、結構良く演じていました。
物語は一見対照的な二人の物語、しかし人間表向きだけでは本質は分からない物というお話でした。
このタイトルの “嫌な女” というのは、誰しもある部分ですね。 もちろん男にも。 今作品には、“嫌な男” もしっかり出てきますし、ちゃんと落とし前が着きます(^^)
ただ今作の中で、たった一人、“良い女” 素晴らしい女性が出てくるんですね。 徹子は彼女に人生を救われるんですが…
黒木監督、今後は監督業に打って出ていくんでしょうか? 日本のジョディ・フォスターになっていくんでしょうか?

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法律事務所に入った徹子と所長

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後輩の磯崎と、いつも助けてくれるみゆき

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そこに現れた夏子

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しかし夏子に振り回される徹子

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奔放な夏子と、笑顔のない徹子

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