anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

二重生活

2016年作品、岸善幸監督、門脇麦菅田将暉出演。

大学院の哲学科に通う白石珠(門脇麦)は、現在は恋人の鈴木卓也(菅田将暉)と同棲生活を送っている。 卓也も仕事が忙しく、ネットでデザインの仕事をしている。 しかし、無意識のうちに穏やかな波風のたたない生活を望み、卓也との関係は平板などこか体温を伴わないものであった。
ある日、珠は大学院の憧れの恩師・篠原弘(リリー・フランキー)から修士論文のテーマとして、100人の無作為抽出のアンケートをしようと思っていた。 しかし篠原は、フランスの女性アーティスト、ソフィ・カルによる 『文学的・哲学的尾行』 を実践してみてはどうかと勧められる。 それは一人の対象を追いかけて、生活・行動を記録するというもので、尾行の対象者と絶対に関わらない事が条件であった。
いきなり不思議なことを言われ戸惑う珠だったが、そんな折、彼女はふと、近所に住む既婚男性の石坂史郎(長谷川博己)を見かけ、突発的に彼の尾行を始める。
そして、石坂が妻以外の女性と待ち合わせをしているのを見てしまう。 不倫現場を目撃したのだった。 他人の秘密を知ることにぞくぞくとした興奮を覚えた珠は石坂の尾行を繰り返し、次第にその秘密は珠と卓也との関係にも大きな影響を及ぼしてゆく・・・

原作は小池真理子の小説、監督は岸善幸、テレビプロデューサーですが初監督作品でした。 主演は門脇麦、「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14030314.html 「愛の渦」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12581731.html で主演や重要な役、体当たりの演技は十分大物になる予感です。存在感があり、いい佇まいを持っている23歳の期待の女優です。
全く関係のない人間が、ランダムでチョイスをして、尾行をすることって、なかなか気がつかないもんでしょうね。 でも、飲食店や、閉鎖空間まで入り込んでいくと、疚しい事がある人間は気がつきますよね。
とうとう対象者と接触をしてしまう彼女ですが、理由を言われても相手は理解できませんよね。
そしてその課題を出した教授の篠原にも、人に言わないある事情があるんですね。不思議な設定の作品ですが、ちょっと続々する感覚が味わえる面白い着眼点の作品でした。

イメージ 1
篠原からある論文のテーマを言われる

イメージ 2
彼女は卓也と同棲をしている

イメージ 3
迎えの豪邸に住んでいる親子

イメージ 4
出版社のやり手部長の石坂

イメージ 5
彼の尾行をはじめる珠

イメージ 6
そして不倫現場を見てしまう

イメージ 7