anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

獣は月夜に夢を見る

2014年作品、ヨナス・アレクサンダー・アーンビー監督、ソニア・スール主演。

海にほど近い小さな村で、少女マリー(ソニア・ズー)は、気になることがあり、医師のラーセン(ティナ・ギリング・モーテンセン)に看てもらいに行った。 ある部分以外には異常はないと言われたが何か引っかかっているマリーだった。
彼女は、両親と暮らしていた。 母(ソニア・リクター)は病気を抱えているが、父(ラース・ミケルセン)はそのことについて何も教えてくれない。 母は全く動けず、口に食事を運んだり、車いすで散歩に連れて行ったりは、彼女の役目だった。 しかし風呂に入れたり、寝かせたりは父の仕事だった。
マリーは、魚の加工場で働き始める。 フェリックス(マッズ・リーソム)が捌き方を教えてくるが、彼女をにやけた表情で見ている男・エスバン(ガスタフ・ギース)に、切り取ったごみを集めていた悪臭漂う槽に落とされてしまう。 しかしこれは新入りに対する儀式のようなものだったのだが。
しかしこの日、魚を運んでくる業者のダニエル(ヤーコブ・オフテブロ)と出会い、彼は感じのいい男だった。 彼とは何となく惹かれあったことを感じるマリー。
村の住人たちはなぜか車椅子に乗る母を恐れており、マリーに対しても訝しむような目で見てくる。
ある日、母を車椅子で散歩をさせている時、ダニエルが通りかかった。 彼だけは、母の手を握り、礼儀正しく挨拶をしてくれる。 ダニエルは彼女を遊びに誘うが、マリーは今日はダメという。
その頃、マリーの身体の異変は、だんだん進行してしまう。 そしてとうとうラーセンが家にやって来て、彼女にも注射を打とうとするのだが、彼女はそれを拒否して、優しくしてくれたフェリックスのところに相談に行くのだったが…

デンマーク作品のホラードラマ、なんとか時間を合わせて観に行けました。
主演はソニア・スール、ちょっと見は誰かに似てますね。 そうそう、タイッサ・ファーミガに似ている感じが。 透明感がある美人さんでスリム。 しかしこの透明感がいいギャップになっているのは、いいキャスティングだと思ったのはクライマックスを見たからでした。
監督はヨナス・アレクサンダー・アーンビー、初鑑賞ですが、監督は初のようですね。
物語は、まず母の秘密が大きな謎なんですね。 母の病気はなんなのか? そしてマリーは、こっそりと母の入浴シーンを覗き見てしまうんですね。 そこから彼女の体の異変は、母譲りを実感するんですね。
そしてマリーにもその兆候が表れたことに気がついた父はラーセン医師を呼んで、彼女にも母と同じ注射をしようとするんですが…
ミステリーの様でもあり、ドラマでもあるんですが、やはりホラーの範疇になるんでしょうね。 一種の差別問題の側面も あり、マリーに対して肩入れをしたくなるんですよね。 そして最後は恋愛作品の側面もあり、なかなか怖さも(^^)
色々味わえる作品でした。

イメージ 1
体に謎の発疹が

イメージ 2
全てを知る父

イメージ 3
ここは閉鎖的な村だった

イメージ 4
苦悩する親子

イメージ 5
ダニエルだけは理解してくれる

イメージ 6