anttiorbの映画、映像の世界

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スワロウテイル

1996年作品、岩井俊二監督、CHARA、伊藤歩出演。

"円"が世界で一番強かった時代。 一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は、街を"円都(イェン・タウン)"と呼び、日本人達は住み着いた違法労働者達を"円盗(イェン・タウン)"と呼んで卑しんだ。 そんな円都に住む、円盗たちの物語である。
火葬場に集まった女性たち、泣きわめく女性たちの中に一人の少女(伊藤歩)がいた。 職員たちに「お前の母親なのか?」と聞かれても彼女は返事をしない。女たちはなんとそこで儀式を行いはじめる。 ここで簡易的な葬式をしようというのだった。 それは葬儀を出すお金もないから、いやけちっているからだった。
そして娼婦街の彼女たちは、娼婦だった母を亡くした少女を持て余し、胸にアゲハ蝶のタトゥーを入れた娼婦のグリコ(CHARA)に強引に押し付けてしまうのだった。
グリコは歌手を夢見て“円都”にやって来た“円盗”で、2人の兄と生き別れになってからは娼婦を生業として生きてきた。
グリコからアゲハという名前を貰った少女は、同じ“円盗”のフェイホン(三上博史)やラン(渡部篤郎)たちが経営するなんでも屋“青空”で働き始める。
ある夜、グリコの客の須藤(塩見三省)に襲われたアゲハは、今度はグリコが襲われそうになり、須藤の頭を殴打、逆上した須藤に隣室の元ボクサー・アーロウ(シーク・マハメッド・ベイ)がノックアウトして2階から吹っ飛ばしてしまった。 瀕死になった須藤を何とか病院に運ぼうとした時、たまたま通りかかったトラックに須藤は轢かれ、完全に死んでしまう。
殺してしまったと思った彼らは、死体の処理をしなくてはならなくなった。証拠を残さず処理しようとした矢先、須藤の体の中に何かがあることに気がついた。 それは「マイ・ウェイ」が録音されたカセットテープだった。 なんでこんなものを体の中に隠していたのか?
同じころ、ヤクザの葛飾組の組長(渡辺哲)は須藤の行先を探していた。 そこに乗りこんできたのは、中国マフィアだった。 彼らのリーダー・リャンキ(江口洋介)は行方不明の須藤が持ち逃げした偽造一万円札のデータが入ったカセットテープを探していた。 そこで、葛飾組に来たのだった。 組長は自分たちも探していると言い訳をするが、リャンキは信じようとしない。 葛飾組を全滅させたが、カセットテープの在り処がわからなかった。
一方、ランはカセットテープの秘密に気がついた。 そしてそれを使って、フェイホンたちは、一攫千金に乗り出していくのだった…

岩井俊二監督は、「Love Letter」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7277710.html が大ヒットしました。 恋愛作品や、ちょっと幻想的な世界を描く監督というイメージがいまだに強いんですが、今作はそんな監督の中で異質な作品のようですね。
長い作品なので、今までなかなか見る機会がなかったですが、今回は新作も劇場公開中なので鑑賞して見ました。 新作は上映館が合わず、セカンド上映でないと見れそうにないですが。
物語は未来の世界とも言えますし、パラレルワールドなのかもしれませんね。 バブルがはじけないで、日本がどんどん経済的に伸し上がって行ったらこうなってしまったのか?
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10698822.html のエンディングのさらに先の世界かもしれません。
世界各地から一攫千金を目指して流れてくる人間たち、そのほかの通常の日本人はあまり登場しません。 中国、その他の地域から多くの人間たちが住み着く最下層の世界、言語も英語、中国語が飛び交って、稼ぐと本国に帰っていきます。 須藤をのしたボクサー上がりのアーロウは、金を手にするとさっさと故郷に帰っていきます。
大金を手にしたアゲハやフェイホンが何をしたかと言うと、アゲハのためにライブハウスを買い取り、そこでアーティスト、バンドマンを集めてライブを開催していくんですね。 束の間の幸せの時でした。
しかしフェイホウが逮捕されてから、物語は急展開を見せていくんですね。
豪華なキャスト、ここに記載した以外でも、桃井かおり、大塚寧々、洞口依子山口智子ミッキー・カーチスなども登場。 監督らしくない作品かもしれませんが、20年前のキャストの若さと世界観が結構あっている作品でしたが、賛否両論だったみたいですね。

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母を亡くした少女

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連れて行かれた先にいた女・グリコ

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そしてフェイホンたちと知り合う

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冷静な男・ラン

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フェイホン、彼は中国語と日本語しかわからない

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