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人狼ゲーム ビーストサイド

2014年作品、熊坂出監督、土屋太凰主演。

夏休みのある日、樺山由佳(土屋太凰)が目覚めると、同じ高校3年生の男女合計10名が館内にいた。 館は明るく清潔で、近代的な広い建物だった。10人は同じ高校に通っているらしい、これから何かが始まるという、ゲーム感覚で、藤堂(桜田通)が部屋から出ようとすると、部屋の中央のテレビ画面にメッセージが映し出され、「まだ部屋から出ないでください」と表示された。
人狼ゲーム開催が言い渡されるのだった。
【ゲーム内容】
・10人のうち8人は村人で、人狼が2人いる
・毎晩8時に皆で話し合い、人狼を1人投票で決めて、夜9時までにその人を殺すこと
・殺せなかった場合、全員死亡
・殺し方は自由で、6発入りの拳銃も用意してある
・ただし、拳銃は部屋から持ち出さないこと
人狼は、もう1人の人狼(カードに記されている)と話し合い、夜12時から2時までの間に、村人を殺すこと
・殺せなかった場合、全員死亡
・村人は夜12時から朝6時までは、扉を絞めて自室から出ないこと
・参加拒否したり、建物から脱出したり、他人の役柄カードを見たり、その他ルール違反した者は死亡
・カードは皆のポケットにそれぞれ入っている
・村人の中には、預言者が1人、用心棒が1人、共有者が2人いる
預言者は毎晩誰か1人を選び、その人が村人か人狼か占うことができる
・用心棒が毎晩1人選び、その人を人狼から守ることができる(部屋を施錠して守る)。但し、自分を守ることはできない
・共有者は、互いのことが村人だと分かる
人狼を殲滅させれば村人の勝ち、村人の数が人狼の数と同じになったら、人狼の勝ち
・勝った方に1億円支払う(保証する)
というものだった。皆の首にはシールが貼られており、ルール違反すると、頸動脈が切れて死亡する仕組み。
館には充分な食糧と、個室が用意されていて、何かひとりリラックスをしている由佳だった。
しかし皆に緊張感は無い、その中で付き合っている萬田麗子(青山美郷)と柳川祐貴(國島直希)は、柳川は麗子を守ろうと一人目に指名される。 彼は外に出ることで、結局何ともないことを証明しようとするが、あっという間に血を流し死んでしまう。
再び殺人ゲームの始まりだった…

続編といっても、前作で生き残ったメンバーが出るわけではありません。 だからまた新たなキャストで、ほぼ同じことが繰り返される、人狼ゲームが。
ただ監督は引き続き熊坂出、そして今回の主人公は、朝ドラの主役もこなしてきた土屋太凰、ちょっと期待が高まるんですが。
物語は、今回はいきなり10人が拉致され気がつくシーンから。 そして前作では、見知らぬメンバーで自己紹介から始まったので、最初から疑心暗鬼でしたが、今作は仲間内という設定で、その中にちょっと変わった異分子が混じっているという雰囲気になっています。
そして決定的なのは、人狼が初めから明かされているところ。 その点が、人狼側にウエートが置かれた感じになってしまうんですね。
実はこれが今回の決定的なマイナスになっていると思いました。 主人公・横山由佳役の土屋太凰ちゃんが、苦しそうな演技なんですね。 ロケンローラー(「ロックンローラー」の言い方)を自称している設定がどうも不自然で、下手というか、リアリティがないんですね。 嘘の設定?と思わせているのかな?
そこに疑問が湧き上がってきて、彼女が歌いはじめると“人狼ゲーム”が飛んでしまうんですね。 女優としてのスキルが高い子なんで、これは黒歴史になりそうな出演ですね。
前作の方が良かったなあ。

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また始まる“人狼ゲーム”

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慣れた感じの由佳

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そして誰か一人を差していく

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そして指されたものは

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殺されていく?

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