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1996年作品、アンドリュー・デイヴィス監督、キアヌ・リーブス主演。

シカゴ大学の若きエンジニア、エディ(キアヌ・リーヴス)はバークレイ博士(ニコラス・ルドール)が率いるプロジェクト・チームの一員として、石油に代わる画期的な新しいエネルギー発生装置 “ソノ・ルミネセンス” の開発に従事していた。 そして何度も失敗を繰り返していたが、ある日自宅での、ミニラボで成功したことを受け、実機でも成功する。
チームでの打ち上げパーティを終え、チームのメンバーである物理学者リリー(レイチェル・ワイズ)の車が故障して、彼女を家まで贈った後、バイクを取りに工場に立ち寄った彼は、途中で大型のワゴン車とすれ違った。
なぜかハザード ランプがついている工場に、異変を感じたエディは、そこで博士の死体を発見。 そこにいたはずのもう一人のチェン博士(ツィ・マー)は見当たらなかったが、間もなく爆発すると思った彼はバイクを飛ばして、必死にそこを離れるのだった。
その直後、施設は物凄い爆発を起こし、彼は何とか生き延びるのだった。
翌朝、FBIの捜査官フォード(フレッド・ウォード)と相棒のドイル(ケヴィン・ダン)による調査が始まり、エディは有力な容疑者として厳しい取り調べを受ける。 家宅捜索された彼のアパートから身に覚えのない25万ドルの現金と通信装置が発見される。
そしてリリーと一緒の時、チェンからのFAXが入り、上海に来てほしいと書いてあった。 チェンの筆跡でないと思ったエディだが、 彼の身に何か起こっていると思い、上海に行こうとするのだが、彼の立場は悪くなる。
エディはシャノン(モーガン・フリーマン)にリリーと一緒に相談をするが、彼は弁護士を立て自首を勧める。 しかし真相がわからないことには納得できないエディは、FBIの追求をかわし、リリーと共に古い友人でマディソン天文台にいるマギー(ジョアンナ・キャシディ)の元へ向かった。
はたしてこの事件の真相は?…

この作品はもう20年経つんですね。 地上波でやっている時に見た作品で、キアヌ・リーブス「スピード」の大ヒットの後の2年後、「マトリックス」の3年前の作品です。 見直してみると、当時はエネルギーと言われても、ピンと来ていなかったかもしれませんね。
石油に変わる新しいエネルギー産業として、ようやく原子力が軌道に乗りつつあった時代、東海村の臨界事故の3年前の作品でしたから、ちょっと時代を先取りしてしまったかもしれませんね。
全世界の収益でやっと元は取った感じの作品、キアヌ自身もキャラが不安定で、ちょっとふわふわした感じになっているのが惜しい。
物語は、自ら水素エネルギーを取り出すという、いわゆる次世代エネルギー開発を、行っているチームが、主人公のエディのラボで成功、そして実機でも成功してしまうところから始まります。
しかしあっという間にデータを盗まれ施設を破壊されてしまうサスペンス模様。 お決まりのごとく生き残ったメンバーに疑惑の目が降りかかるというお話ですね。
ヒロイン役は、レイチェル・ワイズ。 彼女は「ハムナプトラ」が出世作になっていますし、なんと、ダニエル・クレイグの奥様ですね。
この作品は、エネルギー問題を描いているだけでなく、既得権益の問題を描いているんですね。
なぜ日本が、脱原発ができないのか? またどうして、いまだにガソリンを使った車が主流なのか?
もちろん技術が追い付いていないという事かもしれませんが、そこにお金をかけるより、今のままで、自分が生きている間だけもてばいいという発想だと思うんですよね。
本気になってエネルギー資源がなくなれば、死に物狂いで、技術開発するもんですが、そういう志よりも、今の権益を守ろう、新しい芽は摘んでおこう、そのためにが犠牲者が出ても構わない。
国家も絡んでいたらもうどうしようもありません。 そんなお話。
人類の未来は暗くなりますが、今作はそういうラストではなく、ちょっと明るいラストというところが映画の中だけですが希望を持てましたが…

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若きエンジニア、エディ

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そして彼は実験に成功する

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しかし施設が何者かに破壊される

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リリーと逃亡するエディ

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なにかを知っているシャノン

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