anttiorbの映画、映像の世界

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マギー

2015年作品、ヘンリー・ホブソン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演。

近未来のアメリカ。 感染するとゾンビ化する壊死性ウイルスが爆発的に流行しており、薬などは全く効かない。 感染者たちは当局によって、社会から隔離された特別病棟に収容されることになっていた。 そこで苦痛と危険に満ちた過程を経てゾンビへと姿を変えた彼らが、その後どうなるかが語られることはない。
田舎の小さな町に住む16歳の少女マギー(アビゲイル・ブレスリン)もこのウイルスに感染する。 彼女は家出をしていて、街に行ってしまった時に噛まれたということだった。 彼女は保護され病院に入れられ治療を受けていた。
父のウェイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)が捜し出し、家族のもとへと連れ帰る。 本当はこのまま隔離施設に送られるのだが、まだ完全に危害を加える状態になるまで、数週間あることと言われており、ウェイドの友人の医師の取り計らいで、なんとかそれまでは家出という許可を得たのだった。
マギーは実母を数年前に亡くしており、家には継母にあたるキャロライン(ジョエリー・リチャードソン)と下の子2人がいる。 ウェイドは大事なマギーを可能な限り手元に置くことにし、隔離命令を持って現れた地元警察を追い返す。 そして二人の兄弟は親戚のところに預けるのだった。
しかし、マギーの体はだんだんウイルスが進行して行く。 また近所で家族同然に付き合っていた家では、主人と娘がゾンビ化してしまう。 そしてウェイドは、やむなく二人に止めを刺すのだった。
定期的に医師の診察を受けるマギーだが、彼女の進行は実は早かった。 ウェイドは医師からその時の処置を3通り教えられる。
1、隔離施設に入れる。 2、隔離施設で使用している薬を服用させる。3、これは親としての最後の決断…苦痛に満ちた変化は徐々に進行していく、ウェイドの選択は?…

シュワちゃんゾンビ映画に? なかなかないキャスティングだったので、上映館が少なかったのですが鑑賞してきました。 ただゾンビが現れ、パニックになるという作品ではありません。 これは親子の愛の物語でした。
物語では、世界はもうだんだん壊死性ウイルスが蔓延しつつあるんですね。でも人間もまだたくさん生存していますし、なんとか発症した人間を隔離しながら、蔓延を抑えようとしている世界です。 だからちゃんとした決まりを作って、ある段階を迎えたら殺すか、施設に入れるということを義務付けているんですね。
しかし家族に感染者が出たら? それも自分の子どもだったら? 感染=死という辛い十字架を突きつけられたらという、重いテーマの作品です。
シュワちゃんはこの作品の出演を新しい境地なんですかね。 娘役にはアビゲイル・ブレスリン、2度目の妻役にジョエリー・リチャードソン、決して血の繋がりはありませんが、娘と継母の間は悪くないんですね。 でも、感染してしまった義娘に対してある意味冷静に判断できる継母。
ラストの彼の選択は? 大変重い作品ですし、ただただ辛い作品ですが、ラストは“愛”が強く描かれていました。

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連れ戻した娘

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森であった2体のゾンビは

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かつて隣人だった、そしてその家族を

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どんどん進行して行く娘

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そして決断が迫る

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