anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

シャッター ラビリンス

2009年作品、ガベ・イバニェス監督、エレナ・アナヤ主演。

シングル・マザーのマリア(エレナ・アナヤ)は、水族館で働いている。 休暇前に色々やるべきことをやっているので、妹のラウラ(ベア・セグラ)に幼い息子ディエゴ(カイエト・トドリゲス)の面倒を見てもらったりしていた。 ディエゴは素直な可愛い子だった。
2人は旅行に行くのだった。 2人きりの旅行、ディエゴはフェリーに乗ることを知っていた。 おばさんに教えてもらったらしい。 喜んで前の晩から浮かれているディエゴ。
船内で、マリアは疲れてちょっと眠ってしまう。 ディエゴは遊戯室で遊んでもらっているのを見ると彼女は安心したのだった。 そこに外から鳥が窓にぶつかった音がして、マリアは飛び起きる。 横を見ると息子がいない。遊戯室に行っても 遊んでいたボールだけが残されていた。
慌てて彼女は辺りの客に姿を見ていないかと聞くが、誰一人見かけた者はいなかった。 フェリーの乗員に話すと、お客が多いので島に着いてからしっかり探すと言われてしまう。 
乗客を降ろすのか? 彼女は一抹の不安を抱くが言う通りに従ったが、島に上陸する車を1台1台チェックはしていた。
捜査は地元の警察に任されることになるのだが、船内には見当たらず、その後、追跡調査をするが、結局息子の行方はわからなくなってしまった。
精神を保つのに必死なマリアは、なんとか仕事をして気を紛らわそうとするが、休む様に同僚からも言われてしまう。
そんな時、地元警察からディエゴと思われる水死体が上がったとの知らせを受けたマリアは、再び現地へ向かう。 変わり果てた姿の遺体。 それが息子だとマリアには思えない。
マリアは否定するのだったが、DNA鑑定をさせてほしいと言われ、鑑定士が3日後でないと帰ってこないと言われてしまう。 そして彼女は、現地に留まり独自に調べてみる行動に出るのだった…

スペイン発のサスペンス作品、まず冒頭から、シングルマザーの危なっかしさが描かれているんですが、実はこの冒頭に壮絶な事故シーンが入っているんですよね。 これが実に不思議なシーンなんですが…
物語は、案の定息子のディエゴが行方不明となっていくんですね。 閉鎖空間での失踪、舞台こそ違えど「フライトプラン」と似た作りになっています。しかし、ジョディー・フォスター主演の作品と違うところは、すぐにフェリーはついてしまい、地元警察は親身になって探してくれるところ。
あの作品は、本当に息子がいたのか? と誰もが主人公を疑うんですが、担当の警察官が実に優しく、気遣ってくれますし、最後まで彼女の身を案じてくれるんですね。
検視の時にも、かたくなに息子とは違うと言うマリアに対し、嘘を言っているのではと疑う検視官との間を取り持ってくれるんですね。
そして物語は彼女が息子を必死に探すという展開になっていくんですが。
主演のエレナ・アナヤはスペインの女優ですが、後にハリウッド進出、いろんな役に登場しています。 近年は「私が、生きる肌」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12142174.html で、ベラ役をやり、大きな注目を浴びています。 綺麗な女優さんで、脱ぎっぷりも良いですが、今回は悲しく痛い母親役を好演しています。
まあ展開的にはちょっと甘い作りですが、この邦題はまたメタメタな邦題でした。
ただ原題の「Hierro」が今一つ意味が分からないんですが、どうやら島の名前みたいですね。 苦労して、有名作品をもじったネーミングにしてしまった作品でした。

イメージ 1
水族館で働くマリアとディエゴ

イメージ 2
母との旅行が楽しみなディエゴ

イメージ 3
しかし船の中で息子がいなくなる

イメージ 4
その島で手がかりを追うと

イメージ 5
そして見つけた息子は

イメージ 6