2003年作品、カール・フランクリン監督、デンゼル・ワシントン主演。
フロリダ州の小島で警察署長を務めるマット・リー・ウィトロック(デンゼル・ワシントン)は、仕事の腕は一流で、部下からの信頼も厚い。 だがプレイベートでは、妻アレックス(エヴァ・メンデス)とは8ヵ月前から別居中。 関係が悪化して以来、高校時代の後輩で今は人妻のアン（サナ・レイサン）と親密になり、彼女と過ごす甘い時間に慰めを見出していた。
アンの夫はクリス・ハリソン（ディーン・ケイン）といい、アンとはうまくいっていなかったし、ＤＶだった。 外見は仲のいいふりをしていたが、アンはクリスから逃げようと思っていた。
ある日アンは、マットを兄と偽って病院に連れて行く。 そこでアンは癌の転移が見つかり、しかも余命わずかと宣告されてしまう。 今まで自分だけでもしかしたらと思っていたアンは、この宣告に愕然とするが、マットもそんな事とは知らず彼女を抱いていたのに、大きな責任を感じるのだった。
妻のアレックスは、警察の鑑識課で、職場で顔を合わせるが、もうじき正式に籍を抜くことになりそうだった。 クリスは、薄々マットとアンの間を疑い始めていて、バーで脅しをかけてくる。
そしてアンは、生命保険の受取人をお世話になっているマットにし、自分はクリスから逃げると言い出す。 マットは、警察の証拠品庫から、押収した金をこっそり持ち出し、アンにスイスに行き、治療を受けろという。
そして、その日の11時に自分の家に来させ、アンを国外に脱出させようとするのだが、家に帰るとアンではなく、同僚のチェイ（ジョン・ビリングスレイ）が上がりこんで勝手に食べ物を漁っていた。 彼を追い出し、マットは彼女の家に行くが、人気は無かった。
そして近くに車を止め、待っていると、その日の夜、彼女の家は何者かに放火され全焼してしまう。 そしてその中から黒焦げの死体が発見されるのだった。
彼女は殺されてしまったのか？ いったい何が起こったのか？・・・
デンゼル・ワシントン主演のノンストップサスペンス作品、立場は微妙なんですが、一応善玉としてのデンゼルでした。
もっとシビアな作品かと思っていたんですが、意外に笑えるんですよね。 そしてデンゼルの立場が微妙で、そこも笑いを誘うんですね。 でも扱っている事件はシビアな事件で、彼がどんどん窮地に陥っていくところがなかなか面白かった。
彼を取り巻く女性は、別居中の妻で、エヴァ・メンデス演じるアレックス、そして幼馴染で、不倫中のサナ・レイサン演じるアナ・ハリソン。 冒頭いきなりアナと情事に嵌ってしまうところが、展開的な緩さを出してしまっているんですね。
また飄々とした相棒役にジョン・ビリングスレイ、チェイという同僚、部下なんですが、マットには遠慮をしないで言いたいことを言える仲なんですね。
そして誰よりもアレックスとよりを戻すことを望んでいる良い奴なんですね。 彼の最後の機転がマットをすべてから救うんですが。
監督の代表作品は、「青いドレスの女」だそうですが、未見なんでそちらも見たいですね。 同じコンビという事なんですね。
幼馴染のアンのところへ入りびたりのマット
