anttiorbの映画、映像の世界

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タイムソルジャー

2010年作品、ディミトリ・ヴォロンコフ、オレグ・ポコディン監督、イゴール・ペトレンコ主演。

現代のロシア、タイムスリップから戻ってきた2年後、セルゲイは大学講師、オレグは戦争遺跡発掘家になっていた。 2年前のタイムスリップが嘘のようになってしまった二人だった。
1944年、ドイツ軍はソ連国境まで退却していた。 ウクライナ義勇兵・SSガリツィア師団を含むドイツ軍13軍団は、ブロディでソ連軍に包囲された。
これをブロディ包囲戦という。 しかしその後ソ連軍が反撃、ドイツ軍は敗北した。 その1年後師団は再編成されたが、ウクライナでの戦闘はなかった。
この戦いを再現するためにロシアからウクライナに行くメンバーを率いて、セルゲイはウクライナに向かうのだった。 もちろんロシアとウクライナは未だに対立感情にある。
オレグはある女性の家を訪ねていた。 その女性にリヴィウで発見された文章を見せると、彼女は祖父・ニコライが書いた物だと言う。 1944年7月19日、そして彼は22日に死んだ。
その時の写真に写っていた人物から、1942年の戦いで死んだと思われた人物が、その後も生きていたことをセルゲイとオレグは知る。
1944年の 「ブロディ包囲戦」 を再現するイベントに参加するのはちょうどこの時だった。
マリア=マーシャという伍長役の女性と知り合ったオレグだったが、夜の屋外の集いの時、ウクライナ人のタラスとセルィとちょっとした衝突をしてしまう。
そして次の日、遡った時の大爆発の地点に二人は行ってみた。 そこには懐かしい思い出があったが、なんと不発弾も残っていたのだった。 運悪く昨日のふたり、敵意を持つウクライナ人のタラスとセルィ爆竹を投げてきた。 その瞬間不発弾が着火して大爆発が起こった。 そして、その勢いで彼 ら4人は、1944年の戦闘地域にタイムスリップしてしまうのだった…

どこかで見た覚えが、でも同じ作品ではないのだが、でもキャストが違うような。
これは以前見たロシア作品のタイムスリップものの「タイム・ジャンパー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10582055.html の正当な続編でした。 ただ、一人を除いてキャストが変わっているんで、そこが惜しいですね。
前作で何とか帰ることができた面々の中で、オレグとセルゲイが、ある事実を知ることになったことから、また過去へ引き寄せられてしまうという話なのかもしれませんね。
前作から引き続き、大戦中の時代に飛んでしまうんですが、今回は場所もかかわってきます。 そして現在のソ連ではないロシアの事にも触れていること、旧ソ連から独立した国たちとの対ロシア感情などが描かれているところが、今回過去に飛ばされる4人の選定になっているんですね。
ここはキャストが4人とも変わること を緩和しているんでしょう。
ただ一人、前作から引き続きというか彼女を変えたら何にもならないところの配役だけはかろうじてキープ、それがニーナ役のエカテリーナ・クリモワでした。
私の前作の記事でも彼女の事は褒めていました(^^)しかし奇跡的に生き残っていた彼女は、なんと意外な姿に。
それはセルゲイにはショックな姿でした。 でもこれが現代に戻った際の伏線にもなっています。
ただ前作と比較して時間も短い割には、ちょっと間延びをしてしまっているんですね。 そして音楽を無駄に入れているところがちょっと残念なところでした。 良いところは、やはりドイツ軍との戦闘シーンですね。
さすがにここは今作も力が入っていたと思います。
まさかの続編に巡り合えたのだけでもラッキーだったかも。

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前夜祭で、ウクライナ人の二人といがみ合うオレグ

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また昔に戻って出会うニーナ

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反目し合っていた4人だが

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