フェラーリに乗る沈着冷静で隙のないレース運びをするニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)と、マクラーレンに乗る奔放な性格ながら誰からも愛される天才型のジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)は、正反対の性格と走り方のため、常に比較され、衝突することもあった。
1970年、ハントは野性的思考であり、毎日を人生最期の日の様に謳歌する豪放なプレイボーイで、勘を活かした走りを得意としていたイギリス人。 レース後に喧嘩をして、病院に行くと、早速ナースのジェマ (ナタリー・ドーマー)とSEXしてしまう。 でもそんな野性味に女性が惚れてしまうのだろう。
対するラウダは、「コンピューター」と評される論理的思考であり、レーサーのイメージとはかけ離れた勤勉な男で、家柄も良かったが、彼は通常のコースに進むことを良しとしていなかった。 家からの援助を切られた彼は、自分で融資を貰い、工学の知識を活かして自らマシンを整備する走りを得意としていた。
全く正反対の性格の2人はやがてライバル関係となり、度々レースで競い合う仲になるのだった…
公開時にちょっとスルーしたこの作品、個人的にレースの事が全く分からないからでした。 ただけっこう皆さんの評価が高かったので、やっと鑑賞しました。
物語はこの二人のライバル話ですね。 全く違う性格なんですが、自分の家と折り合いが悪いのがなぜか似ている二人、でも性格は正反対で、生き方もまったく逆。 男としては、ラウダではなくハントに憧れるでしょうが、家庭人としてはラウダが成功しそうですし、実際ハントは45歳で急死しています。 ラストシーンがそんな感じでした。
また選手としてもすっぱりやめたハントに対し、ラウダは長く現役を続けていたようですね。
男と男に戦いも良いんですが、ラウダが復帰したときのハントの男気がやっぱり見せ場でしたね。 生死を彷徨ったラウダの復帰会見、やけどを負い、大きな傷を負った彼の顔を皮肉った記者を、ぼこぼこにした彼の姿勢は溜飲を下げてくれますね。
こういう男たちに魅かれるんでしょうね。
ライバルのふたり
天才肌で、派手なハント
堅実なラウダ
ハントはトップに君臨
怪我から復活のラウダ
戦いを終えて