anttiorbの映画、映像の世界

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降霊

1999年作品、黒沢清監督、役所広司風吹ジュン、草彅剛出演。
 
10年以上前の作品なので、全体的に皆がまだ若く感じます。 特に草彅剛君の演技が若く、心理学選考の大学生という設定なので、わざと無表情の役で、ちょっと下手に? 見えてしまうのがちょっとマイナスです。
霊能者というよりも霊感が強い女性で、却ってそれが災いをなしてしまうのが、悲しい映画です。
製作が関西テレビとなっていて?と思いましたが、どうやらドラマとして放映されたらしいのですが、記憶になかったです。 もとは海外ドラマでリメイクだったんですね。どちらかというと、悲しい心理描写が多いのですが、効果音技師の克彦(役所)がたまたま富士山に音を撮りに行ったことから、この夫婦の悲劇が始まるということです。
誘拐犯から逃げた子供が、克彦の大きなケースに入り込んでしまい、気がつかず持ち帰ってしまうということから、歯車が狂い始めます。 純子(風吹)が自分の霊能力?を何とか世に知らしめようとするところからこの夫婦に変な欲が生じそこから悲劇が起きてしまうのです。 今まで霊が見えていたのは純子だけですが、だんだんと子供の霊が克彦にも見えてしまいます。 お払いをしてもだめ、悪あがきをしてもどんどん深みにはまり・・・
慎ましやかな夫婦の生活が、ひょんなことから転落するという話は、設定を変えるとコメディにもなってしまうところを、かえってホラーにしているところが黒沢監督のうまさかもしれませんね。
祈禱師役に哀川翔となっていて妙に似合わないところもあり、キャストがちょっとと感じるところもないわけではないですが、ドラマとしてみるには結構インパクトがあったのではと思われます。 黒沢=役所のコンビは「叫」 「ドッペルゲンガー」とありますが、結構相性の良いコンビかもしれません。
 
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この子が入り込んでしまった
 
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霊感の強い妻
 
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そして…
 
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