anttiorbの映画、映像の世界

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ロマンス

2015年作品、タナダユキ監督、大島優子主演。

北條鉢子(大島優子)は、新宿-箱根間を往復する特急ロマンスカーアテンダントとして働く26歳。 仕事の成績は常にトップクラスで、ミスを繰り返す後輩・久保美千代(野嵜好美)のフォローも欠かさないしっかり者。 千代はコネで入ってきた後輩だが、あまりにもミスが多く、このままではクビになってしまうよと鉢子はアドバイスするのだが。
しかし、鉢子は恋人・直樹(窪田正孝)のお願いを断れずにお金を貸してしまう優柔不断な一面もある。
その日郵便受けを見ると、1通の手紙が来ていた。 差出人を見て、それを持って職場に向かう鉢子だった。 空いた時間に手紙を読む鉢子だが、彼女の顔は曇るのだった。
いつものように、車内販売をしていると、こっそりスナック菓子を万引きする男を見つけた。 男は、金を払うつもりだったとしらを切るが、しっかり現場を見ていた鉢子は箱根湯本駅に着くと、待っていた駅長にその男を渡そうとした。
しかし男は、隙を見て逃げ出し、走りはじめた。 鉢子は足が速く、なんとか男を捕まえた。
しかし駅長は、穏便に済まそうと鉢子を説得し、彼女は不満ながら、次の急行で新宿に帰ろうとす前に彼女は手紙を破り捨てて、ごみ箱に捨てていた。するとホームにさっきの男・桜庭洋一(大倉孝二)と会ってしまう。 そしてその破いた手紙を桜庭に読まれてしまうが、彼はそれを読むと、この内容はやばいんじゃないかと言い、彼女の手を取って、箱根の街に飛び出すのだった。
手紙は鉢子の母からの物で、“この手紙の主、もしかしたら死のうとしてないかな”と桜庭は思ったのだった。 そして嫌がる彼女を連れ桜庭はレンタカーを借り、彼女の母親探しをするのだった…

監督のタナダユキの脚本のこの作品、大島優子を想定した内容にしてあるということらしいですね。 10月で27歳になる彼女、そんな年齢の女性を、そして等身大の大島優子を生かせるお話になっていると感じました。
そこにはアイドルの彼女ではなく、女優として素の感じが出ている作品に仕上がっています。
どうして母からの手紙を破り捨ててしまうのか? そしてこの謎の男・桜庭とはいったいどういう男なのか? そのあたりがこの奇妙な箱根旅行を楽しく、ちょっとしんみりする内容になっています。
今箱根は、例の大涌谷の噴火の影響で、観光客が激減していると言います。もちろん周辺はある程度警戒しなくてはなりませんが、でも広範囲の観光地である箱根周辺は、そこ以外にもいろんな観光スポットはあるんですね。
関東にいると、新宿からロマンスカーで簡単に行ける、近場の観光地、温泉街ですね。
私も学生時代に、高校時代の先輩たちと、気軽に一泊の旅に行ったことがありました。 しかしその時箱根の、宿代を簡単に考え過ぎていたんですね。さすがに東京から簡単に来れる観光地、そこそこの旅館に泊まると、結構いい値段がしたんですね。
五月雨的に、現地に着いた仲間たちだったんですが、帰りの電車代が無いメンバーが続出、最後の合流した先輩が、何とかまとまった金を持っていて、なんとか帰れました。
その先輩が、なんと叔父が教えている短大に通っていたので、叔父を通じて金を返してもらいました。
また別の想い出もあるんですが、それはまた別の機会に。
映画はほっこりしていい作品ですし、大島優子初主演で、彼女の良い面が引き出されていました。 良い監督に巡り合ったかも。

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アテンダントとして仕事開始

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成績の良い鉢子

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怠惰な直樹と

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万引きのおっさんとひょんな旅に

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家族との想い出が蘇る

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