anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

夏至物語

1992年作品、岩井俊二監督、白石美樹主演。

女は、ビデオカメラを据え付け、時折双眼鏡で、迎えの部屋を見ている。 アパートの二階に住んでいる女・ユウコ(白石美樹)の生活は、朝7時20分から始まる。
トオルは慌ただしく出かけて行ったらしい。 ユウコの体には痣が多い、トオルにつけられたと思っている女。 下着姿のユウコは、水槽に飼っているウナギを触りながら、水温を計る。 もう部屋の気温は31度。この部屋は扇風機しかない。
彼女は新聞の記事の切り抜きをしてスクラップしている。 主に事故の記事だったり、殺人事件とか暗い事件の切り抜きが多い。
トオルは営業のセールスをしている。 朝からきゅうりを食べているユウコ。
そして時々、迎えの部屋を眺めるが、開けっ放しの部屋に人気はない。
昼前にひと寝入り、でもふと思い出し、ウナギに餌をやる。 生きた小魚だった。 昼はそうめん、また新聞の切り抜きをして落ちていた食べかけのきゅうりを食べると、突然気持ちが悪くなった。
窓から吐き出すユウコ、そして彼女は部屋の中で行水を始める…

これは関西テレビの 「薔薇DOS」というショートドラマとして、岩井監督が撮った作品です。 関西テレビのショートドラマ作品を結構撮っていた監督は、1994年に映画作品を発表するんですね。私は「Love Letter」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7277710.html四月物語http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7289410.html など、若い女優を主役に据えた作品が好きですね。
岩井監督って多くのMVを撮っているんですね。そしてその延長でしょうか、AKB48のドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13249723.html にも参加していますし、ドキュメンタリー作品も多く手掛けています。
私は映画監督として知ったので、映像全般を手掛けていることを後で知りました。
この作品は、最後にくりぃむしちゅー上田晋也が取ってつけたように出演、当時のめちゃくちゃ若いころですね。 一応セリフもあるんですね。
このユウコという名前らしき彼女、白石美樹さんという女優さんが演じています。 家の中で大きな盥に 入って行水をするなど、このあたりからおかしな行動が目について最後は???
こんな熱い時期に見るとこのシーンはちょっと涼しくなるかも。
不思議な感覚に浸れる短編です。

イメージ 1
ウナギ?を飼っている

イメージ 2
扇風機しかない部屋

イメージ 3
しばし昼寝

イメージ 4
そして部屋の中で行水

イメージ 5