anttiorbの映画、映像の世界

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セブン


雨の降り続く、とある大都会。 退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、血気盛んな新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)は、ある死体発見現場に急行した。
死体は信じられないほど肥満の男であり、彼は食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。 死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。 状況から、何者かによって手足を拘束され、銃で脅されながら食事を強制されていたことが判明し、殺人事件と断定される。
サマセットは死体の胃の中から発見されたプラスチックの破片から、現場の冷蔵庫の裏に、犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモを発見する。
次の被害者は強欲な弁護士のグールドであり、彼は高級オフィスビルの自室で血まみれになって殺されていた。 死体はちょうど贅肉の部分を1ポンド分切り落とされており、状況から犯人は2日かけて、被害者にどこの肉を切るか選ばさせていたと推定された。
現場には被害者の血で「GREED(強欲)」の文字が残されており、サマセットは、犯人が「七つの大罪」をモチーフにして殺人を続けていると判断する。その後の捜査で、壁に指紋で書かれた「HELP ME」の文字が発見され、その指紋から前科者の通称ヴィクターが浮かび上がる。
警察がヴィクターの部屋に踏み込むと、彼は左手首を切られ、舌を噛み切った状態で、ベッドに縛りつけられて廃人となっていた。 壁には「SLOTH(怠惰)」の文字が書かれていた。
部屋には警察が踏み込んだ日の1年前からヴィクターが衰弱していく模様を写した写真が残されており、犯人は計算した上でヴィクターを拘束した1年後にヴィクターの部屋に踏み込ませたのだった。
手がかりを失ったサマセットは知人のFBI関係者と裏取引し、図書館の貸し出し記録を違法に入手する。 その記録から 「七つの大罪」 に関する書物を借りていた明らかに偽名と分かる“ジョン・ドウ”という男を容疑者として割り出す。
サマセットとミルズはジョンのアパートを訪ねるが、偶然、帰宅してきた彼と鉢合わせする。 ジョンは2人に発砲すると逃走をはかり、ミルズは後を追うが、隠れていたジョンに顔を殴られ、頭に銃口を突きつけられる。 しかし、何故かジョンは撃たず、逃走する・・・

なんだかんだで監督作品は、観ていますね。 というか見始めると、吸い込まれるように見てしまいます。
前作「ゴーン・ガールhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12491242.html の余韻が覚めないですが、さらに前々作 「ドラゴン・タトゥーの女」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12808840.html と、ヒット作が続き(まあどの作品も興行は良いですが)今回は監督2作目のこの作品を鑑賞。
履歴を見ると、監督デビュー作は 「エイリアン3」 なんですね。 この時散々な目にあった(どちらがそうなのか)という事らしいですが、確か私も 「3」 はまともに見てはいません。 でも監督の原点なのでいつかはしっかり挑戦したいですが。
今作は、さらに暗い作りになっていますね。 完全犯罪の知能犯、残虐さも常人を超えた感じの、おぞましい連続殺人事件が起きるんですが、それに望んだのが定年を控えた刑事サマセットと、血気盛んなミルズ。
当時モーガン・フリーマンは、まだ50代、定年というより退職なんですね。 しかしこの事件を解決するまではやめられなくなってしまいます。
元となる“七つの大罪”ですが、「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憂鬱」、「憤怒」、「怠惰」、「虚飾」、「傲慢」という事で、これに沿ったターゲットを見つけ出し殺していく、なんとも恐ろしい事件なんですが、これは何とも用意周到なんですね。
そして七つ目がものすごい仕掛け。
犯人役は、なんともぴったりの彼なんですが、今回は製作参加はしていないんですね。 しかし当時から彼は製作にもう乗り出しているので、ノンクレジットで、何かしら絡んでいてもおかしくない感じがしたんですが。
次作の 「ユージュアル・サスペクツ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6146425.html も、なかなかの作品でしたが、こういう知能犯、影のある人間、不可思議な存在が何とも似合う俳優さんですね。
いきなりの展開から、絶対食事時は見れない作品でした。

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デヴィッド・ミルズ刑事

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妻のトレーシー

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まず最初に発見される死体

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退職間近のサマセット

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いったいこの文字は?

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