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サンドラの週末

2014年作品、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督、マリオン・コティヤール主演。

体調不良のため休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)が職場に復帰しようとした矢先、会社側から職員へボーナス支給するために解雇せざるをえないと告げられてしまう。 そしてそれは従業員の投票で決めたと言うのだ。
ショックを受け家に帰ってきたサンドラは、薬を飲みふて寝をしてしまう。電話がかかってきているが出ようとしない。 そこに夫のマニュ(ファプリツィオ・ロンジョーネ)が帰って来て、同僚のジュリエット(カトリーヌ・サレ)が社長と約束を取り付け、もう一回投票をするよう交渉しようと言ってくれていると言う。
夫の車で会社に行くとジュリエットが待っていてくれて、部屋に入って行くと社長はもう車に乗って帰るところだった。 何とか車が発車するところを引きとめ、ジュリエットが再投票を月曜日にすることを認めてほしいと約束を取り付ける。 無記名投票をするということになった。
今回の投票は16人中、サンドラに入れたのはジュリエットともう一人の2票しかなかった。
しかしこの背景には、もしサンドラをカットしたなら、1000ユーロのボーナスが支給される、さらにサンドラが残れば代わりに誰かが辞めさせられる、病気明けの人間は使い物にならない、そういうことが主任のジャン=マルク(オリヴィエ・グルメ)が言って、みんなに圧力をかけているらしい。
金曜日ということで、サンドラはこの週末に14人に対して、自分に投票してもらえるよう、話をしに行くと言う最後の手段があった。
夫の、マニュはレストランで働いている。 しかし公営住宅の暮らしは、大変不自由で二人の収入がないと今の生活は成り立たない。 やっと鬱病が完治したので、これから復帰しようとしている矢先のことだった。
治ったとはいえ 、まだまだ不安な精神状態の彼女は、いきなりの出来事にすぐ泣き出してしまう。 それで、いままで服用していた薬をつい飲んでしまう。 医師からはあまり飲まないように言われているのに。
14人の住所をジュリエットが調べてくれ、最初に電話をした同僚から投票してくれるという返事を貰えた。 これで弾みがつくと思った彼女は、バスで、住所の分かる同僚を訪ねはじめた。 しかしそう簡単にはいかなかった。1000ユーロを捨てて、同僚を救おうと言う人間はそうはいなかった…

アメリカ・アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたこの作品、なかなか息苦しい内容の作品でした。
初めに驚いたのは、なんと従業員を解雇するために同僚の投票が行われると言うことでした。 これは地獄ですね。 それはされる方のサンドラはもちろんですが、投票する方も心の傷が大きいですね。 実際投票した後、悔やんでいる同僚も数人いました。
しかし正直に、お金が欲しいからあなたに投票できないと言う同僚も多いのですね。 もちろんそれぞれ理由はあるんです。
もちろんこれは社長と、主任の策略であり、陰謀ですね。 日本だったら、労働基準監督署に訴えられるでしょうし、あまりにも卑劣ですね。
そしてさらにこれは鬱病を病んだ人間に対する差別にも触れています。 作品中は完治したという表現がありますが、そんな簡単なことではないですし、それをわかっていながらこういう仕方で解雇、ちょっと憤りましたね。
そして彼女はこの2日間で、最も過酷な戦いをしていくんですね。 もちろん何度もめげます。 そのたびに夫が励まし、彼女に入れると言う同僚に元気づけられていくんです。
感動作品という面もありますが、いったいこの国の労働体型はどうなっているのか? そっちの方に怒りが湧きあがるんですね。
ただ彼女はこの2日間で、大きく変貌して行きます。 そこは救いでしたね。

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信じられない事実が降りかかってきたサンドラ

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夫に励まされ彼女は週末に

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同僚の家を訪ね

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再投票で自分に票を入れるように頼む

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そして迎えた月曜日

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雇用を勝ち取れるのか?

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