anttiorbの映画、映像の世界

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トーク・トゥ・ザ・デッド

2013年作品、鶴田法男監督、小松彩夏主演。

百合(小松彩夏)はまたうなされて目を覚ました。 弟の部屋に行ってしまう。 もう弟はいないのに。
母が出奔したため、デリヘル嬢として働いている百合、新入りのとろい女が同僚に苛められているのを、助けるのだが、それも単なる気まぐれなのかもしれない。
百合はあまり笑うことがない。 それは先月、弟を亡くしてしまったからだった。 弟が病気にかかっているとわかっていながら一人にしてしまったところ帰って来たらもう手遅れだった。
週間未来の記者の笹本(大塚千弘)は死者と話せるアプリを追っていた。 どこかにあるという噂を頼りにに色々取材をするが、なかなかたどり着けない。 編集長は、その存在を疑うが、彼女はあると断言する。でも締め切りが迫っていた。
三枝亮(加藤和樹)はデリヘル嬢を管理している。 そして彼女たちに危害が及ぶのを未然に防ぐ、用心棒的なこともしている。 そんな彼はユリがどうしてこの仕事をしているのか、そしてなぜこの仕事を彼女がし始めたのかも知っている。 それを新入りのマユ(桜井ユキ)に話してやるのだった。
百合の母親がどうしようもない女だった。 めちゃくちゃをやって、借金を残し出て行ったのだった。 彼女は本来やってはいけないことも、金のためにやっていたのだった。 でもそんな甲斐も無く弟は死んでしまった。
そんなある日、同僚のマユから死者と話せるアプリの存在を教わる。 そのアプリを使うと死者と話せるが、死者から「会いたい」と言われそれを承諾した場合、自分も死の世界へ引き込まれてしまうらしい。 まさかと思いつつそのアプリを試してみると・・・

ダブル・フィールド製作の3部作の最後の作品です。 これもホラー監督として有名な鶴田法男です。
正直、私は鶴田監督はホラーの中ではあまり相性が良くないかも? 作り方がちょっと合わない感じがします。 ただ、この作品は物語が悲しいんですよね。 冒頭のどうしようもない母親、悲劇の弟、そして身を投げ打って働く百合、なかなか見せるところなんですが、冒頭はホラーっぽく作っていました。
まあオーソドックスなホラーなので、ちょっと奇抜さ、意外さが物足りないんですよね。
ただしっかりとした作りの作品ですし、各々の役者陣がしっかりしているので、ドラマ部分はよくできていました。
監督の競い合いという感じでしたね。

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今はいない弟のためにケーキを買ってしまう百合

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体を売る仕事を惰性でやっている

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そんな時あるアプリの存在を知る百合

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彼女はそれを試してみることに

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