anttiorbの映画、映像の世界

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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)


俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、かつて『バードマン』というスーパーヒーローを演じ一世を風靡したものの、シリーズ終了して20年経った今ではすっかり落ち目となってしまった。 彼はレイモンド・カーヴァーの小説『愛について語るときに我々の語ること』を自ら脚色・演出・主演を手がけ舞台化、ブロードウェイで上演し、再び喝采を浴びようとする。
プロダクションは親友の弁護士のジェイク(ザック・ガリフィアナキス)が担当し、共演者にはリーガンの恋人であるローラ(アンドレア・ライズボロー)、初めてブロードウェイの劇に出演するレスリー(ナ オミ・ワッツ)、ラルフ(ジェレミー・シャーモス)が選ばれた。
また、自分の娘で 、薬物依存症から回復したばかりのサム(エマ・ストーン)をアシスタントとして加え、本公演前のプレビュー公演は目前にせまっていた。
しかしプレビュー公演の前日、ラルフの演技の最中に彼の頭の上に機材が落下して、彼は降板することになった。 しかしリーガンは、彼の演技をはじめから嫌っており、怪我とは関係なしに外すことを決める。 彼は自分の超能力で機材を落したとまで言うのだった。
しかしプレビュー前に演技のできる役者が用意できるのか? ジェイクに当たり散らすリーガンだが、レスリーがなんとマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)を呼べると言う。
早速駆けつけたマイクは、一発でセリフを熟し、言うことのない演技を見せる。 高いギャラのマイクだが 、リーガンはジェイクに早速彼と契約しろと無理を通す。
しかし、リーガンには、ほかの人が聞こえない声が絶えず聞こえているのだった。 それは、かつて彼が演じた“バードマン”の声であり、それは自分の舞台が直前に控えた彼の内なる声でもあった…

アカデミー賞で、作品、監督、脚本、撮影の各賞を受賞した作品、やっと公開になりました。 予告編では、?SFなのかと言うシーンもありますが、まあ各評論家の紹介では決してそういう作品ではないことが明かされていました。
撮影賞を受賞した理由は、もう初めからわかる作りになっています。
見ていただくとわかりますが、結構な集中力が必要になる作品ですね。 カメラが、長回しっぽい撮り方をするんですね。 つなぎ 目がわかりづらく、カット割りを極力していないので、絶えず画面を見続けなくてはならないんですね。
主役のマイケル・キートンに基本スポットを当てますが、カメラがほかの俳優に切り替わっている間に、衣装替えをしている感じなんですね。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品、私は初めてでした。 この技法が彼の特徴なのか?それとも初めての試みなのかはわかりませんが、なかなか見る方も疲れる録り方ですね。
主人公は、昔はスーパーヒーローとして英雄でしたが、それは昔のことで、どうやら、4作目を拒否して、そこから人生が転落していったらしいんですね。 そして舞台俳優として復活を狙っており、ブロードウェイに何とか漕ぎ着け、ここが起死回生になるか、彼にとっては人生最後のチャンスに焦点を当てています。
ちょっと破滅的なにおいがプンプンですね。 さらにエドワード・ノートンの役がなかなか粘っこい役ですね。
ラストのオチも独特で、意外性のあるラストシーンでした。 さて日本では受け入れられるんでしょうか?賛否が分かれそうな作品でした。

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リーガンとジェイクとレスリー

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娘のサムが付き人

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代役で来たマイク

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しかしマイクはなかなかの厄介者

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そして彼は絶えずある“声”が聞こえる

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そして彼は…

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