2014年作品、ヘンリク・ルーベン・ゲンツ監督、ジェームズ・フランコ主演。
フランスからの便でロンドンに到着した黒人の男(オマール・シー)。 男は取引のためあるところに向かっていた。
その頃、4人の男がある建物の前で車の中で待機していた。 リーダー格の男・ジャック(サム・スプルエル)が、この建物の何かを狙っているのだった。
フランスからきたカールと呼ばれる黒人が入ったあと、車の4人組が覆面をかぶり、銃を取り建物に入っていくと、銃声がして、女が飛び出してきた。覆面の男の一人が大きな荷物を持って出てきたが、すぐ後ろの男がはじめの男を頭を打ち抜き、大きな荷物を車で持ち去ってしまった。
ロンドン郊外の安アパートに住む請負労働者トム(ジェームズ・フランコ)と小学校教師アナ(ケイト・ハドソン)の夫妻。 シカゴから再起を誓い移住して来たふたりは祖母から相続した屋敷を改築し、子供を持ち幸せに暮らすという夢を抱いていた。
しかしトムは、定職を持っていない。 仲間からの請負の仕事があればいいのだが、それも不定期しかない。 月々の支払いもいよいよ滞ることになってしまい、期限は2週間になったという通告が来た。
一方警部補のホールデン(トム・ウィルキンソン)は娘を亡くしていた。 娘は薬漬けにされ殺されたのだが、証拠不十分で、犯人が捕まっていない。しかし彼はこの事件を密かに追い続けていたが、上司の警視からはこの事件を追うことを禁じられている。 娘はジャンキーで死んだことにされているのだった。
トムが今住んでいるところの地下に部屋があり、そこが空いているので、ベンという男に貸していた。 彼はいつもテレビを大音量でつけていて、今日も帰ってくると、大きなテレビの音が階下から聞こえていた。 しばらくして妻のアナも帰って来た。
今日はあまりにも煩いので、トムはたまらずベンところへ降りていくことにする。 しかしものすごい悪臭がして、ベンは死んでいた。
警察が来て、事情を聞き、家宅捜索が始まった。 きたのはホールデンだった。 ベンは薬物の過剰摂取で死んだとのことだったが、警察が帰ったあと、ベンとアナは、地下の掃除を始める。 そして天井を見たとき大きなふころが隠してあった。 そしてその中には22万ドルが入っていた。 一体この大金は?・・・
ヘンリク・ルーベン・ゲンツ監督作品は、日本初公開みたいですね。 以前1作、クレジットされていますが、未公開みたいですね。
オマール・シーの悪そうな役は初めて見ました。 でもなにか彼の眼は澄んでいるんで、そう見えないところが似合いませんね。
いきなり大金を見つけたら、どうなるのか? それが明らかにやばい金だったときは? そういう話ですね。
この夫婦は、ここロンドンで、どうしてもやり直したいようです。 ただ、いきなり逃げると怪しまれるので、一旦時間を置こうということになりますが、これがかえって二人に大きな危険が迫ります。
しかし金ともう一つを狙っているのは、1つのグループではありません。 また、ここに 娘の事件を執念深く追う警部補が絡んできます。
まあ逃げようにもいたるところから注目されすぎている夫婦です。
短い作品なので、ラストの呉越同舟のところが見せ場ですね。 そこに集約させている作品でした。