anttiorbの映画、映像の世界

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きっと、星のせいじゃない。

2014年作品、ジョシュ・ブーン監督、シャイリーン・ウッドリー主演。

ヘイゼル・グレース(シャイリーン・ウッドリー)は末期ガンのため学校にも行けず、友達もなく、酸素ボンベが手放せないでいた。 担当医師から、鬱気味と言われた。 ガン患者は鬱になりやすい。 それは友達がいないからだと親も医師も言う。 しかし彼女はそうは思っていない。 死と隣り合わせだから鬱になるのだ。 しかし彼女は自分を鬱とは思っていない。
ある日ヘイゼルは、両親の勧めでガン患者の集会に嫌々ながらも参加することになった。 そこでは様々な心にたまったことを吐き出させて、患者たちのケアをしている。
しかしヘイゼルはあまりなじめなかった。 でも
母のフラニー・ランカ スター(ローラ・ダーン)の顔を見ると、また行かなきゃと思う。
次の日、また気がすすまない彼女の前に、ちょっとかっこいい男が現れた。彼は骨肉腫のため片脚を切断したガス(アンセル・エルゴート)だ。
グイグイと彼女の中に張ってくるガス、いきなり映画に行こうと誘うガス。始め彼女は今までの自分の病気の話をした。
幼いころに発症し、肺が犯され医師からもうだめと言われた時、奇跡的に抗生剤が効き、命を取り留め、ある程度の生活ができるまでに持ち直した。 しかし末期がんであることに代わりはない。 いつ呼吸ができなくなるかという状態だ。
しかしガスは、病気のことではなく、彼女自身のことを聞く。
彼女は一冊の本を彼に渡す。「An Imperial Affliction」という本は、実は結末が唐突に終わっている本だった。 彼女からもらった本を読み、ガスは矢継ぎ早にメールを送る。
そして彼は彼女のためにある行動に出るのだった…

記事にしてみると、癌との闘病映画のように感じます。 もちろんその面が無いとは言えませんが、何とも患者たちが明るいんですね。
この集会に来ている患者たちは、もちろんいろんな体の部位を失った患者も多く、傍から見ていると辛い集まりなんですが、何とも温かく明るい会話になっています。 正直クサいと感じてしまうほどなんですが、それがこの作品を暗くしていない要素だと思います。
主演のシャイリーン・ウッドリーは「ダイバージェント」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11880662.html に続く主演作品ですが、近未来SFよりもこちらの方が、良かったですね。 23歳ですが、高校生役がぴったりでした。
またガス役のアンセル・エルゴートも同じ映画に出ていました。 ちょっと記憶に残っていなかった(^^)彼の明るさも良かったですが・・・
しかし癌との戦い、闘病という作品は多いですね。 邦画も洋画も、メーンに扱ってなくても、唐突な死因に使われることもあり、正直またかと思うこともあります。

ちょっと映画の内容から離れますが、この作品を見ながら、どうしてこんなに癌というテーマを扱った作品が多いのかを考えていました。 なかなか人類が克服できない病気だからでしょうか。 この手の作品はもう見ないようにしようと思っても、ついつい見てしまうんですよね。
そしてあることを感じながら帰宅したところ、たまたま早く帰ってきた息子とこの話をすると彼はこう言ったんですね。
宇宙戦争と同じだからだよ」実は私も、癌というテーマの作品は、エイリアンとの戦いを描いた物と同じだと感じていたんですね。 ガン細胞は、人間の体に入ってきたエイリアン、そして最も強いエイリアンで、なかなか人類が勝てない存在。
SF映画は、大概最終的に人類が勝ちますが、こっちはなかなか人類が勝てない。
くしくも同じ感覚でこういう作品を観ていたのには驚きでしたが、反面そうだろうなとも思いました。
今回は作品の内容、感想とちょっと離れてしまいましたが、あまり暗くならない作品でした。 でも泣ける映画です。

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ヘイゼルの前に現れたガス

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グイグイくるガス

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そして二人はどんどん近づいて行く

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ガスに上げた本を彼が読み、ある知らせが

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そして二人はオランダに

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両目を失ったアイザック

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