父親が営むレストランで働くブレイン家の長男イアン(ユアン・マクレガー)と、その弟で自動車修理工場に勤めるテリー(コリン・ファレル)は、中古の船を物色しに来た。ある船に目を付けたが、6000ドルと言われる。
色々悩んだ末、分割で買うことに決めた二人。 父(ジョン・ベンフィールド)は贅沢をする余裕などなく、店でしっかりイアンには働いて欲しいと思っているが、彼はカリフォルニアのホテル事業に投資し、そのリターンを元手にビジネスマンとして新たな人生を踏み出すという夢を描いていた。 店を継ぐ気はさらさらないのだ。
母(クレア・ヒギンズ)は実の兄のハワード(トム・ウィルキンソン)の話をしだす。 叔父のハワードはカリフォルニアや中国で美容関係の事業を行っていて羽振りがいい。 以前もヨットを買ってくれた。 しかし父はそういう話をすると機嫌が悪くなる。
ある日テリーが船を買えると言い出す。 ドッグレースで当てた金だという。 テリーはギャンブルが好きなのだ。
さっそくイアンはガールフレンドを誘いクルージングに乗り出す。 そこでいよいよ夢を実行に移す話をし、早速話を進め始めた。
そんなある日、イアンは車の故障で立ち往生していたアンジェラ(ヘイリー・アトウェル)という若い女優を助ける。 美しい彼女に惹かれたイアンはだんだん彼女にのめり込んでいき、そのお礼として彼女が出演中の舞台に招待される。
テリーは恋人ケイト(サリー・ホーキンス)と一緒に住むマイホームを持つことが唯一の希望であった。 しかしドッグレースでは飽き足らず、だんだん高額のギャンブルに入り込んでいく。 そしてポーカー賭博に手を染めていくのだった。
兄弟の歯車がだんだん狂って行く…
ウディ作品ですから、容赦ないというところですが、後半から出てくる伯父のトム・ウィルキンソン演じるハワードがかき回してくれます。
始めは事業化で羽振りがいいという面しか見せていませんが、実はとんでもないことを考えているんですね。 まあそんなにお金を稼げるには、少々危ないことをいっぱいやっているでしょうから。
案の定、大きな借金を作ったテリーと、同じく金が欲しいイアンにとんでもない条件を出します。
人間地道に暮らすのが一番ということでしょ うが、なまじっか数回勝ってしまうとギャンブルは止められないんでしょうね。 私は勝ったことが無いので、せいぜい宝くじくらいなもんですが。
悲劇的ラストは、相変わらずのウディ節でした。
恋人と上手く行っているテリー
この船を買ってから二人は
イアンの前に現れたアンジェラ
イアンは彼女に夢中になり、さらに
テリーは借金を、イアンは投資を、
どうしても金が欲しい二人は叔父に相談する
そして叔父からある条件を言われてしまうのだった