anttiorbの映画、映像の世界

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ダラス・バイヤーズクラブ

 
1985年、アメリカ南部に位置するテキサス州。 電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)はロデオの控えのデッキで、二人の女を抱いている。 そして、8秒間暴れ馬に乗っていられるかに賭けをしている。
今回はあっさりと乗っている男が落ちてしまい、大損をするところ彼は逃亡を企てた。 警官のタッカー(スティーヴ・ザーン)を故意に殴って逮捕されその場を脱出した。 彼とは馴染だったので、お互い了解済みだったので、ちゃっかりと家まで送ってもらった。 しかし彼は急に家で倒れてしまった。 どうもこの頃体調がすぐれず、痩せてきているのだ。
またある日、彼の現場で事故が起こった。 不法入国者の作業員が機材の下敷きになり、救急車を呼んでいる間、電源を見ようと配電盤を触った時に漏電して彼は気絶してしまった。
目が覚めると彼は病院のベッドだった。 そこには主治医のセヴァード(デニス・オヘア)と医師のイヴ・サックス(ジェニファー・ガーナー)がいた。 そして二人から衝撃の話をされた。
HIV陽性反応があり、余命30日だと言う。 そしてゲイかバイセクシャルと疑われた。 憤慨するロン、そして決して彼らの言葉を信じないと言い切って飛び出してしまう。
当時まだエイズは 「ゲイ特有の病気」 だと一般的には思い込まれており、無類の女好きであるロンは診断結果を信じようとしなかったが、図書館に通い、詳しく調べるうち、異性との性交渉や、薬を打つ時の注射でも感染することを知る。 しかし友人や同僚たちは接触するだけでうつると思い込み、疎んじられ、居場所を失ってゆくのだった。
治療薬のAZTは、当時臨床試験が開始されたばかりだった。 AZTの存在を知ったロンは主治医のイヴ・サックスに処方してくれと迫るが、イヴは藁にもすがりたい患者の思いを知りつつも、 「安全性が確認されていない薬を処方することはできない」 と突っぱねる。
失意のロンは、ストリップバーに行って憂さを晴らすのだが、その時、病院の掃除係を見つけるのだ った。 そして彼はその男を買収して、AZTを横流してもらうことに成功する。
しかし、その男は病院の保管が厳しくなりこれ以上は難しいと言うが、ある男を紹介してくれる。 ヴァス(グリフィン・ダン)という男で、メキシコで独自の治療をしているもぐりの医師だった。 しかしかれはAZTの怖さを知っていて、これを飲み続けていれば殺されてしまうし、製薬会社とFDAの癒着ということを見抜いていた。
この瞬間ロンは何かがひらめいた。 そしてロンとHIVの戦いが開始されるのだった・・・
 
今回のギンレイホールは実話ベースの作品2作でした。 そしてこの作品は、アカデミー賞で主演、助演を受賞する作品となりましたね。
主演のマコノヒーの形相はもう凄まじいの一言で、あの体つくりは凄いですね。 そして記事には書きませんでしたが、ゲイで、彼もHIV陽性患者でしたが、レイヨン役のジャレッド・レトも秀逸でした。
もともと動じないロンが、いったんは人生を悲観するのですが、メキシコに行ったところからの反撃、それは医療界、法曹界、FDAに対してですね。 そして彼のもとには多くの患者が集まりはじめ、とうとう資金援助をする者まで集まってきます。
個人の病気との戦いが、途中からもっと大きな既得権益との戦いになっていくんですね。 更に差別とも戦っているんですよね。
この作品中、彼のセリフで一番心に響いたセリフは、「生きるための戦いばかりで、楽しむことを忘れてしまった」 というところですね。 正確ではありませんが、今まで好き勝手に生きてきた彼が、自分の周りを巻き込み突っ走る中で、ふと大きな渦にいる自分を見たとき、そして大きなピンチに陥った時に発するセリフでした。
彼は結局30日どころか、7年も生き続けます。 そして彼個人にはFDAもある薬の認可を下してしまうんですね。 彼の勝利ですね。 ある意味闘士になった男でした。(G)
 
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突然のHIV宣告を受けるロン
 
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病院の医師イヴ、ロンの事が気になるのだが
 
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入院患者で、ゲイのレイヨン。イヴは友達でもあった
 
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レイヨンはAZTのモニターだった 
 
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 そして二人はだんだん協力していく
 
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