anttiorbの映画、映像の世界

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フローズン・グラウンド

 
1983年、アラスカ・アンカレッジ。  17歳の娼婦シンディ・ポールソン(ヴァネッサ・ハジェンズ)が、モーテルの部屋で手錠に繋がれ叫び声を上げているところを警察に保護された。
市警察は、少女の話を一応聞くが、娼婦をしていたということ、証言にあったボブ・ハンセン(ジョン・キューザック)にはアリバイがあり、町の善良市民と言われている人物ということで、起訴はしないことになった。 しかし担当した警察官は、その資料を州警察にこっそり送るのだった。
同じ頃、ニックリバー沿いの平原で身元不明の少女の無残な遺体が発見された。 事件を担当するのは、退職間近のア ラスカ州警察巡査部長ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)。  彼はここ最近立て続けに変死体が見つかっていたことから、同一犯の仕業ではないかと考える。
ジャックは2週間後石油会社に転職する気だった。 妻のアリー・ハルコム(ラダ・ミッチェル)は自分の仕事を辞め、過酷だった夫の仕事が変わることを喜んでいた。 もう引っ越しの準備も始めていた。
シンディの資料が届き、最後の仕事と言われ、ジャックが担当することになるのだが、行方不明の同じような事件が数件あることにジャックは気付き、届いた資料から、シンディ事件が何かの鍵を握っているのではと目を付けた。 
アリバイがあるとされた容疑者の過去を当たったところ、接点があるのではないかと思う。 そしてシンディとコンタクトを取ろうと、市警のジョン・ジェンティーレ(マイケル・マグレディ)に協力を仰いだ。
ジョンはシンディの事をよく知っており、ヒモのクレイト・ジョンソン(カーティス・“50 Cent”・ジャクソン)の事も知っていた。
そしてようやくシンディに会えたのだが、彼女の実際の年は18歳、11歳から体を売っているのだった。
一方、ハンセンは一見模範的な市民を装っていた。 そんな彼の表の顔に市警察は手出しができなかったのであるが… 
 
これは実際に在った事件の映画化です。 なんと24件もの若い女性が行方不明になり、今も詳細不明な女性が多いとのことです。
ここに出てくるシンディが生存者であり、彼女の証言からこの作品が出来上がったということらしいです。
監督は長編作品デビューのスコット・ウォーカーです。 今回のニコラスは社会派の良い刑事役ですね。 また最近悪役の似合うようになったジョン・キューザック、猟奇的な役も上手く演じていました。
実際の事件なので、始めにシンディ事件を扱った刑事、そしてそれを受け取り目を付けたジャック・ハルコム刑事がいなければ、犯人は野放しとなり、もっと多くの女性が命を失ったであろうことは背筋が寒くなる話ですね。 犯人は、体目当てというより、狩り目当ての一面が強いですね。
なかなか面白いサスペンス・ミステリーでした。
 
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夫の転職を喜んでいたアリーとジャックだったが
 
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そんなジャックの最期の事件となりそうな連続猟奇殺人が起こった
 
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幼い娼婦シンディ、彼女は監禁から逃げ出した
 
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そして捜査線上に浮かびあがった男
 
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しかし彼のはアリバイがあり、取り調べは難航する…
 
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