anttiorbの映画、映像の世界

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ライフ・イズ・ビューティフル

1997年作品、ロベルト・ベニーニ監督、主演。
 
1939年、イタリアはトスカーナ地方の小さな町アレッツォ。 いい気分で詩を朗読しながら運転をするのはフェルッチョ(セルジョ・ビーニ・ブストリッチ)そして横で居眠りをしているのがユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)だが、車は突然ブレーキが壊れてしまった。 
森に突っ込み、出たところは王様の一団の中だった。 王様を迎える市民たちの間を通り抜けやっと止まったところだった。 フェルッチョが修理をしているので、グイドはその近くの家で水を飲んでいると、その家の少女が話しかけてきた。
勝手に自分は王子で、お姫様に会うところだとほらを吹いていると、悲鳴が聞こえた。 上から綺麗な女性が落ちてきて、思わず受け止めるグイドだった。
彼女は蜂を取っていて、足を指されて落ちたのだった。 刺されたところから毒を吸って、そして去っていくグイド。 二人はグイドの叔父・ジオ(ジュスティーノ・ドゥラーノ)の所へ向かっているのだった。
叔父の所の物置に住み込むことになった二人はまずは職を探さなければならない。 というか、彼らは本屋をするつもりだった。 しかしなかなか許可がもらえない。 担当の男と上手くいかず、2階から鉢植えをぶつけてしまい、自転車で逃げていると、女性とぶつかってしまった。 なんとその女性は蜂に刺された女性だった。 2度目の出会いだった。
叔父の働いているホテルでしばらく働くことになったグイド。 しかし何かと口数の多いグイドだった。
その夜フェルッチョが車を返しに家に帰るという。 車が無いと困るグイドはなんとかもう少し先に延ばそうとする。
次の日また彼女に会った。 だんだん彼女もグイドの事が気になりだしていた。ホテルの仕事は少し彼に会っていた。 お客として来ていた、なぞなぞに取り憑かれたドイツ人医師レッシング(ホルスト・ブッフホルツ)とも仲良くなった。 また小学校の校長とも仲良くなった。 その小学校に行くとなんとそこには、彼のお姫様・美しい小学校教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)。 二人はだんだん惹かれ合い、そしてとうとう決定的な夜を迎える。 叔父のホテルでの出来事だった…
 
ここまでは普通の恋愛映画のようですね。 とんとんと二人の展開は進んでいくんですが、問題はこの後の急展開でしたね。
1939年、彼はユダヤ系なんですね。 そしてホロコーストに巻き込まれていきます。 そこからが奇跡の展開、いやグイドの強じんな精神力が発揮される、大感動のエンディングへと流れて行きます。
ロベルト・ベニーニは俳優、監督というよりコメディアンとしてのイメージが強く発揮されています。 「ローマでアモーレ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10758051.html ではじめて彼を見ましたが、滑稽な演技を軽快に演じていて面白かったですが、監督としてこの作品は素晴らしい一面を見せてくれました。
知らなかったのですが、ドーラ役のニコレッタ・ブラスキとは実際の夫婦なんですね。 何かこの作品でもしっかりとした絆が描かれていましたが納得でした。
後半の収容所のところは滑稽さを保ちながら、子供を守る父親としての奮闘は、大きな感動と、歴史の残酷さを感じざるを得ないところですね。 そしてラストの奇跡、いやグイドの最期のはったりが実現する面白さと言った方がいいでしょう。
父の大きな愛は少年が成長するにつれて、しっかりと根付いたであろう秀作でした。
 
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何度かの偶然で二人の仲は近くなっていく
 
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そして彼女を攫って行く
 
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そして一粒種のジョズエが生まれる
 
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しかし時代は、ナチスによるユダヤ人狩りの暗黒期だった
 
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そしてドーラもついて行く決心をする
 
 
 
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