anttiorbの映画、映像の世界

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てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~

2010年作品、李闘士男監督、岡村隆志主演。
 
金城健司は、時を忘れて海ばかり見ているような子供だった。 そして浅瀬を何時間も覗いていた。 友達もあいつはそんな奴と思っていた。 女の子の中でたった一人、由莉だけはそんな健史に興味を持っていた。 由莉は人魚がいると信じていたからだった。 健史はユリと海の中を潜って見に行くのだった。 そして数年がたった。
由莉(松雪泰子)は名古屋でOLをしていたが、故郷の沖縄に帰ってきた。 そしてなんと、健史(岡村隆志)と結婚すると言い、健史の母・花江(原田美枝子)に会いに来たのだった。 花江は猛反対する、というのは健史は出来損ないだと言うからだった。 何をやってもつづかない健史、そんな男は結婚だなんてとんでもないと言うのだった。
健史は仕事ならあると言う。 そして友人の啓介(伊藤明賢)が経営するダイブショップの倉庫を勝手に改装、サンゴのあるバーを開店する。 予想に反して、これが繁盛した。
夜と朝が半分になるとき、自分が一番好きな時間、海も空も砂浜も同じ色になるときがある。 健史はそういうのだった。そしてやっと健史はユリに正式にプロポーズするのだった。 即答する由莉だった。
健史はダイバーの手伝いをして潜ることが多かった。 そのたびに彼は思うことがあった。 それは珊瑚の事だった。 家でも大きな水槽で珊瑚を育てている。 子供もできた。 店は順調で支店も出した。 しかし健史の心の中にはある思いが広がっていたのだった。 異常気象、開発、沖縄の海が変わっていく、そんな場面を見ていた健史は、ある決心をするのだった。
借金完全返済と4号店オープンを祝う会で、健司は 「今日で店を全部やめる」 と宣言する。 そして彼が踏み出したことは…
 
原作は金城浩二の自伝 『てぃだかんかん -海とサンゴと小さな奇跡- 』という話で、実話なんですね。  素朴で、故郷を、自然を愛する男を岡村君が熱演していました。 沖縄を題材にした話はいろいろありますが、これは大きなテーマですね。 
珊瑚の養殖=沖縄の海を守るということなんですね。 子供たちにきれいな海を見せてやりたい、彼の気持ちはただそれだけなんです。 
もちろん誰もやったことが無いこと。 学術的な裏付けなんかありません、でも彼は小さいころから海をひたすら見てきました。 こうすればできる彼は確信があったのです。 思った通り金銭的にも困窮します。 子供たちにおやつさえあげれなくなったとき、彼は初めて迷います。 しかししかしでした。
綺麗な沖縄の海を見ているだけでも清々しい作品ですが、健史の心にも心を浄化される作品でした。

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健史は決心する

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始めはそんな設備からヒントが見つかる

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二人は結婚に

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母の信頼はまだ得ていないが


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家族の絆

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