anttiorbの映画、映像の世界

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スノーピアサー


地球温暖化がますます深刻になっていき、2014年7月1日、気温を最適なレベル保つために79カ国により人工冷却物質CW-7が散布された。 しかし人類は選択を誤た。 これが仇となり、雪と氷が地球を覆い生物は滅亡した。 寒さのために・・・

17年後、死滅した地球の中ただひたすらに走っている列車があった。 永久不滅のエンジンを搭載し1年かけ地球一周する列車スノーピアサー、地球凍結前に乗り込んだこの列車の中の住人だけが、唯一の生存者たちだった。
そしてその最後部にいる人たち、彼らがこの秩序の中の最下層に位置させられている人々だった。 銃を持った武装した者たちが、最後尾車両に入ってきた。 そして列ごとに点呼を始めた。 点呼が終わると座っていく、その中でなかなか座らない男がいた。 カーティス(クリス・エヴァンス)と呼ばれた男の横には、少し若い男・エドガー(ジェイミー・ベル)がいた。 カーティスを必死に宥め座らせた。 そして、食料が配られた。 黒い四角ばった物質で、プロティンらしい。 無いよりはマシのような限りなく粗末な食料だが、皆それを貪り食った。
カーティスは黒人の子供に、そのプロティンを自分のものと交換して欲しいといった。 怪訝そうな子供は逃げて狭い隙間に隠れてしまう。 しかしなんとか宥めてカーティスはその子のプロティンを手に入れた。 そしてその中にはカプセルに入ってメッセージが入っていた。
カーティスは、反抗の機会を伺っていた。 そして、一番の焦点は武装した警備員たちの銃だった。 あそこに弾は入っているのか? あるものは言う、 「4年前の反乱鎮圧の時に、弾を使い切っているはずだ」 そしてそれを確かめる瞬間が唯一のチャンスだ。 そう決心した最後尾の住人たちは、反乱の準備を始めるのだった・・・
 
も見ていますが、この作品の世界観に嵌った監督でした。 
冒頭部分のナレーションで、もう世界は終わってしまったところから物語は始まりますが、ひと握りの人類、生物、閉鎖空間、非常に窮屈な空間を描くのは、監督ならではかもしれませんね。
原作はフランスのコミック「Le Transperceneige」ということですが、書かれた年代がちょっとわかりません。 私の世代からするとこの作品を見ながら感じたのは「銀河鉄道999」でしたね。 松本零士氏の傑作ですが、機械文明が頂点に達した未来世界を、宇宙を走る列車で旅をするという物語でした。 列車だけの中で、それをどう描くか?と、最下層(貧困層:鉄郎)が終点を目指すが、カーティスが先頭車両を目指すに置き換えられている、まさにそう感じながら見ていました。
でも、この作品は面白かったですね。 各々の人間模様もそうですが、この列車しか空間がなく、この列車の中にしか人類は残っていないにかかわらず、なぜこんな秩序ができているのか? そしてどうして永久機関なのか? なかなか設定も面白く、役者も適材適所だったのでは。
ソン・ガンホはちょっとかっこよすぎかもしれませんが(^^)、あとソン・ガンホの娘役のコ・アソンも良かったですね。 そしてなんといっても、クリス・エヴァンスでしたね。 4月に公開の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11434526.html とは全く違った主演でしたが、その中でなにか共通する感じのする役にも思えました。 
もちろん突っ込みどころがいっぱい出てくる作品でもあるんですが、私は息子ともども、「おっ!なかなかいいじゃん」 という感想を持った作品でした。

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最後尾の住人たち、一番後ろの佇む老人は?

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いよいよ反攻の時

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ここで立ち止まるわけにはいかない

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やっとのことで捕まえたメイソン総理だが・・・

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まずはこいつを確保すること、鍵開けの名人ミンス

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