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ステキな金縛り

2011年作品、三谷幸喜監督、深津絵里西田敏行出演。
 
古い洋館に向かう一台の車、中には黒づくめの女(竹内結子)が乗っている。  着いた館の2階に上がると、そこには男(山本耕治)と女(竹内結子)がいた。 女は瓜二つだ。 激しくもみ合い始める二人だが、誤って黒い女が2階から落ち、死んでしまった。
目ざまし時計が鳴り、あわてて出かけるエミ(深津絵里)、食事を作っているのは同棲している売れない役者の工藤万亀夫(木下隆行)。 彼女は新米の弁護士で、失敗続きでどうしようもない。 今回も被告人から弁護人変更願が出てしまった。
速水悠(阿部寛)からはこれが最後だと言われ、ある事件の弁護をするよう言われる。 それは、妻殺しの容疑で逮捕された矢部五郎(KAN)の弁護だった。
矢部のアリバイを聞きに行くエミだが、旅館から出ていないと言い張る矢部の理由というのが、その夜、彼は金縛りにあっていたからだと言うのだった。
今回の相手の検事は敏腕カタブツの小佐野(中井貴一)だ。 もちろん金縛りなど信じない。 矢部は落ち武者の亡霊が見えたと言い張るので、小佐野は冗談交じりに「証人としてその落ち武者を連れてくるしかないな」 と言う。 そしてエミは、その通りだと思い、その旅館に行くのだった。
旅館は 「しかばね荘」 といい、女将・猪瀬絹(戸田恵子)はもう聞き込みにうんざりしていた。 しかしそこで重要な証言が取れた。 
当日、たまたま女将が開いていたふすまから、部屋を見ていたのだった。 当日泊まったのは “歯ぎしりの間” だが、その前に “耳鳴りの間” という部屋があり、普段は使っていないと言う。 それはその部屋が “出る” と言うからだった。 落ち武者を見たと言う客が多いと言うのであった。
エリは考えた。 当日酔った矢部は、間違って耳鳴りの間で寝てしまい、落ち武者に遭ったと推理した。 そしてその夜、彼女はその部屋に泊まることになったのだった…
 
三谷監督の一個前の作品です。  西田敏行の落ち武者役が印象的な作品でしたね。  まあ設定はあり得ないこと極まりないですが、三谷監督の独特な笑いのセンスが生かされた作品ですね。 この作品もオールキャストと言う感じで、三谷作品と言えばという俳優陣が多く出ています。
今回の主役は深津絵里さんですが、コミカルな役がどちらかと言えば合う彼女はすわりがよかったですね。 ベテランの西田さんとの組み合わせはピタッとしていました。
幽霊が肝の作品ですから基本見えない物をどう表すかということですが、見える人はどういう人か、そして見えない人にはどう伝えるか、そこが肝でした。 でも、それより前に信じてくれると言うところがお笑い作品ですね。
あとは役者たちの技量と言うところですか。 三谷作品と言うのはそういう物だと思うと体の力が抜けて、味わいやすくなる、そんな典型の作品でした。


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親の後を継いで弁護士になった彼女だが

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なかなか一本立ちできないでいる

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証人として連れて来たのは亡霊だった

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見える人か、見えない人か、検事はどっちだ?

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果たして二人?は被告の無実を晴らせるのか?

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