anttiorbの映画、映像の世界

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ジャッジ!

 
CMの撮影スタジオ。 クライアントはエースコック。 きつねうどんのCMを取っている。 “きつねうどん”ということで着ぐるみの狐を出し腰を振るという設定。 “こし”のあるカップめんというインパクトを出そうというのだ。 でも何度もダメ出しをする、上役広告マンの大滝一郎(豊川悦司)。 キツネの中に入っている太田喜一郎(妻夫木聡)はバテバテだ。
できたCMをスポンサーに見せると、キツネを猫と言われた。 ならばこれを猫にしなければならない。 そうしないとCMの契約は無しになってしまう。 大滝は太田に1日で猫にしろというのだった。 テイクを変え、テロップを流し、なんとかごまかす太田だった。
大滝はテレビCMの世界一を決めるサンタモニカ国際広告祭に審査員としていく予定だったが、別のクライアントにちくわの会社があった。 その会社・ちくわ堂の社長(でんでん)のバカ息子(浜野謙太)が作ったCMが、その広告際に出品されるということになった。 そしてそのCMが入賞したら、230億の広告費を任せるというおまけがついてきた。 しかし大滝は、このCMは入賞絶対無理という内容だった。 責任回避したい大滝は、太田に行かせることにした。 そしてきつねうどんのCMも、あまりの出来に自分のクレジットを外すことにした。
“おおたき・いちろう”と“おおた・きいちろう”、通していえば音が一緒、何も知らない太田は、英語の師ということで、窓際族の鏡さん(リリー・フランキー)に教えを乞いに行く。 そして夫人同伴という条件には、同じ姓でギャンブル好きの太田ひかり(北川景子)を説得して同行を取り付けるのだった。 果たして彼は使命を果たせるのだろうか? しかしちくわ堂のCMを入賞させないと、彼は首になることをまだ彼は知らなかった…
 
これは劇場CMだとおバカ映画にしか思えませんでしたが、見て切ると結構、意外に、でした。 監督の永井聡さんはもともとCMを手掛けているんですね。 だからでしょうか、CM業界の恥部なんかも何気に描かれているような感じでした。 実話なら…
キャストも適材適所ですし、へたれ役も結構上手い妻夫木君、ツンデレ役が嵌る北川景子、ちゃらくて無責任が上手いトヨエツ、そしてお高く留まっている鈴木京香、ぴったりのキャスティングでは?
また外人キャスト(クレジットが解らないんですが)が結構いいんですよ。 カルロス役の荒川良々は別として、日本人に馴染のある方たちがいい味を出していました。 もちろん基本ラブコメなんで笑いのシーンは多いですが、そこはフジテレビの映画作りのうまさがいい方で出ていました。
CMも極めるとなかなか感動の作品ってありますよね。 たまに海外の驚くような作品も見たことがありますが、この作品中のTOYOTAのCMは良かったです。 ちょっと客の入りは悪かったですが、私は充分面白かったです。
 
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自分の代わりにサンタモニカ国際広告祭に太田を審査員として行かせる大滝
 
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何も知らない太田は、窓際族の鏡さんに教えを受けに行く
 
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何とか同じ性のひかりに、ついてきてもらったのだが・・
 
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TOYOTAのCMを出品したライバル会社の大沢
 
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いったいこれは?
 
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