anttiorbの映画、映像の世界

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指輪をはめたい

2011年作品、岩田ユキ監督、山田孝之主演。
 
片山輝彦(山田孝之)は目が覚めると病院のベッドにいた。 鴨川医師(水森亜土)は数字が解るから大丈夫という。 名前も言える。 生年月日も言える。 でも頭を打ったことを忘れている。 鴨川からスケートリンクで転んだことを教えられるが、一過性の健忘症と言われる。 ふと見るとカバンが無い。 あわててカバンを取りに行こうとする。 医者が止めるのを聞かずに。 でも付き添いが来るはずだったのだ。
スケートリンクに行くとカバンを下げてすべっている女性(二階堂ふみ)がいたが、止まってくれない。 「氷の上に上がる勇気も無いのね。」 そう言って鞄を返してくれたが、その中に指輪が入っていた。 でもそれはいったい誰に渡すものなのか? どうしても思い出せない片山だった。 そしてなぜか涙が出ていた。
片山は病院に戻り検査を受けた。 結果は異状なしだった。 早々に病院を追い出され、彼は職場に戻った。 指輪はそもそもどこから来たのか、もうそのことが頭から離れない片山だ。
片山は優秀な製薬会社の営業マンだ。 気を取り直して、営業に出る片山。 頭に包帯を巻いて回れば同情もしてもらえ、成績も上がる。 
“メルヘン風俗モンデルセン”の人気No.5、巨乳でサバサバとしたグミことめぐみ(真木よう子)のところへ行く片山。 結構仲がいいようだ。 記憶がない。
公園に行くと人形劇屋台をしている清楚で家庭的な和歌子(池脇千鶴)がいた。 彼女とも親しいようだ。 でもわからない。 二人とも顧客なのだが。 
家に帰ると会社の先輩・智恵(小西真奈美)が待っていた。 彼女は東大医学部出身、頭痛・生理痛薬研究室の若きリーダーで、輝彦のお客さん用に漢方のアドバイスをくれたりもする、よく気がつく完璧な才女だ。 彼女とも仲がいい、つくね汁を作りに来たようだ。 
どうやら彼は3人の女性を掛け持ちしているようだった。 指輪はいったい誰に渡すのだろうか?…
 
芸達者な山田孝之主演のラブコメです。 誰に指輪をはめるのか? それが記憶を失った自分探しの旅となるんですね。 仕事の事や、営業の仕方はしっかり覚えているんですが、女たちの事をすっかり抜け落ちている片山です。 この後開き直って新たに決めようとし始めるのですが・・
謎の女の子、いつもスケートリンクにいるエミこと二階堂ふみが気になる存在で出てきます。 彼女の透明感がスケートリンクに溶け込んで幻想的でした。 
物語としては基本ラブコメなんですが、3人を手玉に取ろうとするところから、まあうまくいかないだろうと予測できちゃいますね。 なかなか魅力的な3人の女性プラス1ですが、作品としてはちょっと配役に欲張り過ぎた作品でしたね。 女優陣の良さが散漫になってしまった感がある作品でした。

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失くした鞄を取りに行くと

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風俗をやっているめぐみ

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人形劇屋台の和歌子

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頭痛・生理痛薬研究室の若きリーダー・智恵

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そして鉢合わせ

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いったいこの指輪は?

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