anttiorbの映画、映像の世界

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7月24日通りのクリスマス

2006年作品、村上正典監督、大沢たかお中谷美紀出演。
 
 
”この世の中は平等ではない。 そんなことはわかっている。 生まれたときから不平等は生まれる。 王子様になる者、お姫様になる者、そんな役になる人は決まっている。”
舞台の裏方をしているサユリ(中谷美紀)は地味で平凡、彼氏なし。 今回もヘマをしでかし、舞台が台無し。 落ち込んで帰る道すがら、優しく声をかけてきた男・憧れの先輩・聡史(大沢たかお)、「やっと笑ったね、笑ってる方がずっと可愛い」 生まれて初めて言われた言葉。 
そしてこの場所が特別な場所になった。 7月24日通り。
妄想の中でリスボンとここ長崎をだぶらしているサユリ。 単調な毎日を妄想の中で紛らわしている彼女、王子様ランキングを付けているのだが、いつも不動の一位がいる。 彼女にはイケメンの弟がいる。 ミスター長崎大でモテモテだ。 耕治(阿部力)は実家の喫茶店を手伝っている。 そして会社の上司の安藤譲(沢村一樹)も結構イケてるが、もう奥さんがいる。 奥さんとは彼女のいた演劇部の先輩で亜希子(川原亜矢子)という。 その彼女と昔付き合っていたのが奥田聡史なのだ。彼こそが彼女の中の王子様ランキング・不動の1位だった。 彼は東京で成功を収めているデザイナー、そして彼が地元に帰って来て、OB会に出るというのだった。 そして地元でのサイン会も行われる。
妄想の中の似非ポルトガル人は言う”OB会で告白するんだ!お前ならやれるさ!” でも、ネガティブなサユリはそんなことができるわけがないと強く思っている。 
茶店に戻ると父の五郎(小日向文世)とガールフレンドの海原和子(YOU)と耕治は、クリスマスの飾りつけをしていた。 面白くないサユリは行きつけの本屋の森山芳夫(佐藤隆太)に恋愛がしたいと愚痴りに行く。 そしてOB会の日が来たのだった… 
 
大沢・中谷のコンビ、どこかで見たなと思ったら、ドラマ「仁」で野風、友永未来と南方仁での共演が強い印象でした。 この作品の監督は、「電車男」も撮っています。どこかテイストが似ている物語でした。 
もてない、ちょっと一度失敗すると果てしなく連鎖してしまうサユリ役には、わざと化粧っ気のない雰囲気を作って中谷美紀が起用されていますが、正直綺麗な彼女があそこまで落とすのは無理があるような・・・ 
展開として上手く行き始めると、急激にきれいになっていくものですが、今作ではそこが結構抑えめに作られています。
典型的な日本のラブコメですが、これもクリスマスならではのカウントダウン的な盛り上がりを見せています。 キーマンとして佐藤隆太が出ていますが、彼がこの作品ではさらっといい味を出していました。 こういうスカッとした役の方が私は好きですね。 
理想の彼氏と結ばれるのか、それとも何でも話せる身近な存在と結ばれるのか、どっちに転んでもいい展開でしたが。 小さな温かみを感じたいならこの作品もいいですね。
 
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「お前本田だろう?」「ち、ちがいます!」
 
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サイン会会場、ここでもちょっとした事件が
 
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果たしてこの妄想は実現するのか?
 
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